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青梅市林内で検討会 アドイン研究所がナビシステム実証

「令和3年度戦略的技術開発・実証事業」の第2回現地検討会が、2月8日午後に、東京都青梅市内にある中島林業管理林内で、アドイン研究所=佐々木浩二代表、東京都千代田区紀尾井町3―6=の主催で行われた。
 今回の検討会は、今年度開発した森林スマートナビゲーションシステム(装置)及びそのナビをARで示すスマートグラスを実際の林業事業地で実証したもの。
 会の冒頭、挨拶に立った同社取締役の塩沢恵子氏に続いて、主任研究員の望月寿彦氏は、「3Dスキャナなどを使い森林情報を3次元的に扱うことができるようになってきている。これらのデータは机上での検討のみに使われ、現場で使われていない。森林スマートナビゲーションシステムは森林情報を現場で有効利用するコンセプトで作っている」などと説明した。
 それによると、具体的に可能となる内容は、①立木のIDや、直径、高さといった情報を表示②探索した現在位置からのルート情報を表示③間伐候補の立木など施業情報を表示し、作業者に施業指示ができる④ハンズフリーで利用できるユーザーインターフェイスの実装――など。
 また、森林マップ活用でICT化が広がり、歩行ルート探索、林業機械ルート探索、間伐作業の指示、皆伐作業の指示ができるほか、基本システムに追加可能なものとして、労働災害防止のため、立木を切った場合にどちら側に倒れるかが分かるようになるとしていた。
 デモでは、装置を手に持った参加者が、スマートグラス上に実際に人のいる地点周辺の立木情報表示、目標立木までのルート生成を実際に体験していた。
 アドバイザーとして参加していた中島林業代表の中島大輔氏は、①立木をピンポイントで指定できる②どの木を伐ったのかなど情報を残せる③どういう人が山に入り、どういう手当をしたかといった施業履歴を残せる――などについて評価していた。

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