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松本システムエンジニアリングのブラキオEXなど 経営強化法の支援対象に

松本システムエンジニアリング=松本良三社長、福岡県糟屋郡篠栗町和田1043―4=のロングアーム伐倒機「ブラキオEX」と「ウインチロボ」の一部が、新たに中小企業等経営強化法の対象商品として認定された。固定資産税の一括償却ができるようになるため、機械導入を考えている素材生産業者から歓迎されている。同社の林業機械はこれで5機種目。

 中小企業・小規模事業者や中堅企業は、経営力向上のための人材育成や財務管理、設備投資などの取組を記載した「経営力向上計画」を事業所管大臣に申請し、認定されると中小企業経営強化税制(即時償却等)や各種金融支援など受けることができる(詳細は中小企業庁HPなど)。今回「ブラキオEX」と「ウインチロボ」がその支援措置を得られる機械となり、同社製品では、路網作設作業で絶大な支持を得ている「フェラーバンチャザウルスロボ」、ハイブリッドローラストロークハーベスタ「トリケラ」、グラップルソー「メガロソー」と合わせて5機種となった。なお、ウインチロボでシングルドラムのⅠ型がMSE―HW38ACB・MSE―HW58ACBと、サブドラム付のⅣ型がMSE―HW38SDL・MSE―HW58SDLのみ。(38モデルのベースマシンは6~9t、58モデルは10~20t)。
【ブラキオEX】適応ベースマシンは12~13tで、ベース機を改装せずバケットを交換する感覚で取り付けができる。2.5mのストロークで建機中心から最長12m先の立木を伐倒が可能。また、操作レバーを他の同社アタッチメントと共通化したことで、30分程度の作業でフェラーバンチャザウルスロボやグラップルソー「メガロソー」等と交換して使用することができる。材の大径木化と傾斜に対応するため、強力なチルト機構を有しているだけでなく、高速伐倒ができる上にグラップル作業も専用機と遜色ない機能を実現。また、ロングアーム後端には平バケットが取り付けられているので山登りや地均し等の作業により本体を水平に保つことも可能。
【ウインチロボⅠ型・Ⅳ型】減速機のパワーアップを図ることによりハイスピードで強力な牽引力を実現。ブーム搭載型ウインチで牽引力が強く、クラッチの入/切とワイヤーの巻取りを目視で確認が可能。ドラム脇へのワイヤー巻き込み防止のためにインナードラム構造を採用している。メインドラムとサブドラムは自動でシンクロする構造。メインドラムを操作すれば一定のテンションで引き出され、材の鼻上げや傾斜から引き降ろす際にバックテンションを強力にすることも可能。
 ラジコン操作は特定小電力無線(免許不要)を使用したため、山中で100m離れていても確実に操作でき、リモコンはコンパクトで操作も楽。
 ブラキオEXは北海道苫小牧市で開催された林業機械展で初披露し、危険度の高い伐倒作業の生産性向上と安全性を両立する機械として注目を集めたばかり。この度対象商品となったことで導入の後押しになりそうだ。

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