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ラウンドアップ専用ノズル実演会 散布量が約1/20に 丸山ハイクリブームでデモ ~日産化学~

日産化学=本社:東京都中央区=は11月1日、JA本渡五和と合同で「ラウンドアップ専用ノズルULV5散布実演会&体験会」を熊本県天草市で開催した。水量わずか5ℓで10aの面積に散布でき、散布水量を従来の約20分の1に減らすことができる画期的なノズル。バッテリー・人力用、動力用、ブームスプレーヤ用の3種類をラインアップする中、ブームスプレーヤ用ノズルを中心に実施。1度の給水で大面積が散布でき、人や時間、コストを削減できるメリットを披露した。
 ラウンドアップは日本で販売を開始して40年を超える息の長い除草剤。2000年にラウンドアップハイロードになり、2007年にはラウンドアップマックスロードと名称を変えつつ、草を枯らす成分の吸収が多く・早くなるなど進化を遂げている。そこでポイントとなるのが散布。背負動噴などでは薬液を含めると大変な重量を背負って作業することになり、ブームスプレーヤでも水の補給に人や時間、コストがかかってしまっていた。そこで日産化学はヤマホ工業(和歌山県日高川町)と共にラウンドアップマックスロードのみに使える専用設計ノズルULV5を開発。この専用ノズルを使うことで独自の粒子径での散布を実現させ、従来の20分の1にあたる5?の水量で10aの散布を可能にして散布時間と作業の大幅な省力化を実現させた。現在、バッテリー・人力用、動力用、ブームスプレーヤ用の3種類をラインアップする中、今回行った実演会は丸山製作所も参画して今年7月に新発売したブーム用ノズルの散布デモを中心に実施。主催関係者だけでなく果樹農家など想定を超える農家が来場し、関心の高さが伺えた。 
 デモの前に日産化学担当者が〝除草作業の重労働からの解放〟と題して説明。ラウンドアップマックスロードの特性と麦の初期生育を雑草害から守る耕起前除草はその後の耕起回数を減らせることで耕うん爪の摩耗を防ぐといったメリットを踏まえた上で、「一方、畦畔の除草作業はなぜ大変か、それは重いから。これまでは1反歩あたり乾燥重量9㎏の背負動噴に、例えば10ℓ入れて作業すると1回で1畝しか撒けず、これを10回繰り返してようやく1反を防除できていた。だが、専用ノズルを使用して先程の背負動噴を使った場合、1反をわずか5ℓの水量で撒くことができる。今回実演するブームスプレーヤでも希釈水量500ℓで1度に10町歩撒くことができるので、薬液の汲み変える時間や労力の短縮を図ることができる」などと従来のノズルとの違いを述べた。
 専用ノズルでは水量が減る分、高濃度の薬液を散布することになるのでドリフト(飛散)が気になるが、噴口を2股にしたことでキレイな散布パターンを実現させたほか、2重3重にドリフト軽減する技術が備わっていることも説明した。「このノズルはラウンドアップ特有の粘度に合わせて適切な粒子径が出るよう設計されているため、類似薬剤を使っても効果はでない。もう一つ画期的な点は手持ちの動噴や散布機に付けられること。推奨機種があるので最寄りの販売店などで確認いただきたい」と話した。
 デモ機は自動調圧機能を搭載している丸山製作所のハイクリブームBSA501LEDで、水量55ℓ、ラウンドアップ5ℓのトータル60?の薬液を圧力1MPa、走行速度4㎞で行った。散布後を農家が食い入るように見つめ、「この量で枯れるのか」と各所から驚きの声が上がっていた。
 主催のJA本渡五和営農組織連絡協議会会長で実演ほ場を提供した楠浦営農組合の鬼塚猛清代表理事組合長は「農作業で一番大変なのは草刈り。畦畔の草刈りは組合員が約10日前後かけて行っている。農地を維持するためには雇用の問題と経費の削減は重要。草刈りに対する労力とコストを軽減できる技術ができたと聞き、たっての希望で開催してもらった。専用ノズルは来シーズンから使う予定だが結果次第では今年から活用したい」と大いに期待していた。

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