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【カーボン・オフセットで森づくり-63-】宮崎県諸塚村 森の維持活用を模索 モザイク林層の森林整備に

九州山地のほぼ中央に位置する宮崎県諸塚村は、1907年に林業を主体として暮らしていく『林業立村』を宣言。今日まで一貫して森の手入れを続けてきた。2004年には自治体ぐるみでは日本初となるFSC森林認証を取得するなど、山を資源として活かす術を受け継いでいる。そうした取り組みの一助にと環境省オフセット・クレジット(J―VER制度)を取得。村内の森林整備などに役立てている。
 村の産業は椎茸栽培・お茶・畜産、そして林業、と話す産業課の若本裕貴主査。「江戸時代の年貢として納めた品目に干し椎茸の記述が出ていることから椎茸栽培発祥の地と言われている。生産者の減少で生産量自体は下がっているが今も盛んで、『霧六峰』の名前で売り出している」。この霧六峰という名前は、村を囲うように連なる山々の六つの峰から命名したといい、「諸塚村は村の面積の92%が森林。標高1000m級の山々に囲まれた地形は急峻で平地に乏しいことから林業を経営の柱に、複合経営の産業振興に取り組んできた」と村の特長を説明する。

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