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施設園芸資材レポート

日本の施設園芸は、施設や資材など、生産者にとっての高コスト構造が課題だと言われる。また、地震や台風などの自然災害が多いことや、農地が集約されておらず1軒当たりの栽培面積が小さいといった日本特有の事情もあり、海外との差が開いてきていると危機感を募らせているメーカーやサプライヤーも多い。
 今年はコロナ禍の影響で外国人技能実習生が来日できなくなり、人手不足が深刻化した。農業の担い手は高齢化し、後継者不足から、特に労働集約型の施設園芸では個人では営農継続できず、廃業するケースも見られる。
 一方で、企業参入や法人の大規模化の動きも見られ、異業種からの農業分野への参入として、アグリテックと呼ばれるスタートアップ企業も増えている。これによりITの活用による生産性向上、労務コストの削減による競争力の強化の動きも加速している。
 また、今年は原油価格の高騰で素材メーカーの相次ぐ値上げから、パイプ、鉄骨、農業資材の値上げも避けられない状況だが、低コスト耐候性の新しい施設や資材の開発に挑戦する動きも見られる。さらにハウス内の環境制御システムは、通信技術の高度化とICT技術の活用により日進月歩の進化を遂げている。
 今後はスマート農業としての次世代施設園芸や、植物工場の取り組み、低コスト耐候性ハウスの導入・普及に向けた具体的な取組が期待される。注目メーカーとして、ノーユー社、東罐興産、エネゲートの製品を紹介する。

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