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岩手林野火災被災地でシン・ラプトルⅡ実証 遠隔操作で搬送まで 危険現場での有効性示す 松本システム

岩手林野火災被災地でシン・ラプトルⅡ実証 遠隔操作で搬送まで 危険現場での有効性示す 松本システム
岩手県は8月28日、大船渡市三陸町綾里の林野火災被災現場で復旧に向けた先進的林業機械の活用研修会を開いた。実演したのは松本システムエンジニアリング(松本良三社長)のラジコン式伐倒作業車「シン・ラプトルⅡ」。林業経営体や林野庁関係者ら約70名が参加し、遠隔操作が可能な同機による労働安全性の向上や作業の効率化の可能性について理解を深めた。
現場は、林野火災により損傷した立木や倒木等が広範囲に存在するエリア。そうした現場において、安全性を確保しつつ効率的な伐倒作業に期待されたのが松本システムエンジニアリング=福岡県粕屋郡篠栗町和田5―2―25=が普及に注力しているラジコン式伐倒作業車「シン・ラプトルⅡ」だ。
同機最大の特長は、徹底した安全性の確保と高い作業効率の両立。機体から離れた安全な場所から手元のコントローラーを用いて伐倒・搬出を行うことが可能で、日本の複雑で急しゅんな林地に対応すべく、上り30度、下り45度の傾斜に対応する。この他、走行とシンクロする「スイング可変式アシストウインチ」を搭載することにより、滑りやすい粘土質や急しゅんな斜面でも車体を強固に保持しながら列状間伐や皆伐、その場旋回による確実な伐倒方向の制御を実現。専用メガネを装着して運転席に座っているかのような臨場感でコントロール可能な「立体視映像システム」など、先進機能を搭載している。
実演では、オペレータが離れた安全な場所からコントローラー等で遠隔操作を行い、午前と午後で計9本を伐倒。現場内に固定用の根株がない条件に対応するため、バックホウの履帯間フレームにアシストウインチを接続した牽引アシスト実演も併せて披露した。2025年2月に発生した火災から月日が経過し、被災木の劣化が懸念されるなか、「人が危険な立木の下に入らない作業環境」により作業の安全確保と効率化に向けた機械の活用方法を提示した。
その実演機には被災現場特有の課題に応じた改良が盛り込まれた。従来のチェンソー仕様では炭化した樹皮や砂の噛み込みによるチェーンの摩耗が激しいため、チェンソー用フレーム内に1枚刃を取り付けたフェラバンチャー型のシングルカッター仕様を採用。足回りも後方のアイドラー(誘導輪)を前輪と同等サイズへ大型化し、根株を後進で乗り越える際の走行性や直進安定性を大幅に高めた。
実演を見学した事業体からは「急傾斜地や重機のアームが届かない奥地でも安全に作業できる」と評価する声が上がり、レンタルの運用体制を尋ねる具体的な引き合いも見られたとのこと。県はアンケート結果を精査し、岩手県内の広域な林野火災復旧事業における現場での実用性について検証を進める。

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