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地域林業の『守り手』たち  成長続ける十勝の星 北海道豊頃町のエヌフォレスト

地域林業の『守り手』たち  成長続ける十勝の星 北海道豊頃町のエヌフォレスト
日本の森林・林業が抱える課題解決に対し、コベルコ林業機を提供して応えているコベルコ建機日本。最前線を担う全国の特約店と、その特約店が「地域の宝」と称する林業事業体の取り組みを紹介する。第2回目は、5月26日号で登場したコベルコ建機の特約店・奥原商会(本社・帯広市)が「道東エリアの新規林業事業者の中で最も伸びている」と太鼓判を押す北海道中川郡豊頃町のエヌフォレスト。45歳の内藤裕昭社長が事業を拡大させている。
 高校卒業後に林業の世界へ飛び込み、36歳で一念発起して起業。現在の現場作業員は20~30代の若手や40~50代の中堅層のベテランなど9人。伐採のみに偏らず、造林から夏場の手入れに至るまで山の一生に関わる業務を自社で一貫して手がけ、今年度は100ha以上の植え付けと400haの下刈り、主伐を行う冬場には1万6000立方メートルの素材生産を予定している。
 来年で創業10周年を迎え、今でこそ地域林業の担い手として存在感を放つ同社だが、スタートは決して平坦ではなかったとのこと。特に苦労したのが高性能林業機械の導入だったと言い、「お金もなければ保証人もいなかったので、どこの機械メーカーに行っても全く相手にされなかった。そんな時に『俺が保証人になるから頑張れ』と親身にサポートして機械を売ってくれたのが奥原商会の当時営業業担当の小松雅俊常務取締役だった。あの時の恩義は一生忘れられない」と述懐する。現在、同社の前線を支えるのはその奥原商会から導入した4台のコベルコ林業機。SK135SR―5F2台、SK135SR―7F1台、そして大径木を難なく持ち上げる大型のSK170―10が現場を縦横無尽に動く。現場での評価を問うと、「実際に乗っている若いオペレータから機械への文句が一切出ない。これ以上の証明はないのでは」と笑みを見せた。
 小松常務が「うちの顧客の中で、一番『辛口』なお客さんかもしれない」と語るほど、内藤社長の機械に対する要求は鋭い。メーカーに対しても「ここは補強が足りない」「この設計では現場で使い物にならない」と、稼働状況に基づいたシビアなフィードバックを容赦なく投げかける。「小松常務への恩義があるからこそ中途半端な付き合いはしたくないし、お互いもっと良くなるために本音で言わせてもらっている」と話し、よりタフで壊れない林業機を共に育て上げたいという熱意を感じさせた。
 その同社はオイル交換から溶接加工に至るまで、メンテナンスの大部分を内製化している。経費流出を抑えるだけでなく、自社で対応できる技術を磨くことで自立性を高めているそうだ。こうした取り組みに奥原商会側も必要なコア技術の提供などでバックアップ。エヌフォレストにとって代えがたいパートナーとなっている。そんな内藤社長は「造材だけのところは伐ることしか考えない。造林しかしないところは植えることしか考えない。だけどウチは両方やっているから、『20年後に間伐するときに、どうやって機械で斜めに降りていくんだ?』など将来の景色が見えるんだよね。だから20年後に今いる若い奴らが、『あの時こう植えておいて本当に良よかった』と思える環境を残したいね」と、地域林業への想いを熱く語った。

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