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パルサー 猛暑でも樹勢が維持 スイカ作りも「オルガミン」

パルサー 猛暑でも樹勢が維持 スイカ作りも「オルガミン」

 夏の猛暑など気候変動が深刻化する中、農家の間で関心を集めているのが天然アミノ酸入り葉面散布肥料「オルガミン」だ。長野県でスイカの銘醸地・松本市波田地区ではJA松本ハイランドすいか部会が数年テストして樹勢や葉の生育に効果が見られ、2年前から推奨資材とした。当時研究部部長で率先して使用した中野識文さん(39歳)に効果などを伺った。
 初夏の陽光が照りつける長野県松本市波田地区。見渡す限りの緑が広がる圃場で管理作業に汗を流す中野識文さんを訪ねた。3.3haという地域でも屈指の経営面積で、「祭ばやし777(スリーセブン)」をはじめとする大玉スイカをメインに栽培している。「現段階でトンネルをはぐところまで持ってきている圃場は、全然いけると思う。玉の肥大も良いし。心配なのが、7月に入ってからの高温ですね」。
 中野さんによると、10年前と比べてもスイカが作りにくくなっているとのこと。「温暖化の影響で最後まで樹勢が持たなくなってきている」と訴える。そこで資材の試行錯誤を繰り返すなか、5年前に飛び込んできたのが、オルガミンの試験依頼だった。
 テストを率先して引き受けた中野さんは、初年度の極めて早い段階でその真価を悟った。「これはいい!もう本当に1回打っただけで分かりました」と振り返る。明らかな違いとして現れたのが『葉の色』だ。窒素を過剰に効かせた時の浮ついた色や品種本来の色とも違う、独特のどす黒いほどの深い緑色へ一変したという。「あまりの差の出方に、途中から『もうこれでやっちゃった方がいいや』と。それからはもう全面積です。打ってないほ場はないもんで、もう昔のことは忘れました」と笑った。
 その中野さんが「最大の強み」と力を込めるのが、オルガミンには窒素が含まれていない点。スイカは収穫間際のデリケートな時期に窒素を吸うと、ツルが再び動き出してしまい、玉割れの原因になるとのこと。そのため、終盤に木がバテてきても窒素系の液肥は使えないのがこれまでの常識だったが、「窒素が含まれていないので、ステージやタイミングを選ばず打てるのがオルガミンの良さ。アミノ酸や苦土、微量要素、酵素も含まれているからダイレクトに効いてくれる。防除作業の度に薬剤と一緒に散布してます」と使いやすさを評価していた。
 同行いただいたJA松本ハイランドの上條哲矢氏によると厳しい選果基準(糖度11度以上、シャリ感、形など)をクリアして「松本ハイランドすいか」として出荷されるとのこと。「育苗から作られる農家が多く、中野さんもその一人。オルガミンを使うことで苗づくりにもプラスアルファの効果をもたらしています。そうした中野さんの成果を見て使う農家が増えています」と述べた。
 現代の異常気象に対し、中野さんは「栽培体系の転換期を迎えている」と語る。何か一つの要素を変えれば解決するような生易しい環境ではなくなっているからこそ、複合的な対策のベースにオルガミンに期待している。
 そうした聞き取りの中で特に印象に残ったのが"スイカの健康状態は自分の健康状態"と述べたこと。「木が枯れそうだと寝られないしご飯も食べられない。心配事を無くし、精神安定を後押ししてくれるこの資材は本当に助かっています」と語っていた。
 中野さんは今後も、目指す縞がはっきりとし、食べた瞬間にジュースのように果汁が溢れ出すスイカ作りにオルガミンを活かしていく考えだ。
 【オルガミン】発酵の原料に新鮮な魚を丸ごと使っている天然アミノ酸入り葉面散布肥料。熱処理や化学処理をしていない天然の形のアミノ酸なので植物への吸収が早く効果が速やかに現れる。
 パルサー・インターナショナル(井上倫平社長、東京都八王子市城山手1―31―1)のホームページでは、利用者の感想を公開している。

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