窒素固定のNキャッチ マメ科以外の作物にも ファイトクローム
ファイトクロームの「Nキャッチ」は、植物に共生した後に大気中の窒素を葉から植物細胞内に取り込み、窒素肥料として有効利用する新しいバイオスティミュラント資材である。
エヌキャッチは、サトウキビから分離されたグルコンアセトバクター・ジアゾトロフィカス(Gd菌)という独自の微生物を製剤化したもの。Gd菌は根や茎、気孔を通じて植物体内に侵入し、葉緑体を含む細胞内で窒素を固定する。そして、植物が必要とするときに効率的に窒素を供給する。
地下部で共生し、根粒を形成する根粒菌は、マメ科作物でしか利用できないが、エヌキャッチは水稲をはじめとする非マメ科植物でも窒素固定が可能である。また、Gd菌は植物の細胞分裂とともに植物体内の隅々まで拡散する。水稲では育苗時に処理することで、栽培期間を通じて効果を発揮する。さらに、窒素不足時にギャップをうめるため、徒長や味の劣化の原因となる窒素過多の心配もない。
エヌキャッチの効果は試験によって実証されている。窒素ゼロの培地で行った試験では、無処理区は死滅したが、Nキャッチを施用した区では出葉が確認された。また、水稲の播種時(催芽後)に灌注処理した試験では、2倍量処理区で良好な発根が認められた。さらに、30%減肥+エヌキャッチ標準量施用区では、精玄米率および整粒歩合の向上、たんぱく質含量と未熟粒率の低減が確認された。加えて、直播ビート試験においても、無処理区に比べて葉が大きく、サイズや重量に優位性が見られた。
適用作物は水稲に加え、麦類、豆類、野菜、ばれいしょ、とうもろこし、果樹類など幅広い。いずれの場合も、育苗期や生育初期での施用が推奨される。銅剤やマイシン系などの細菌病用殺菌剤を除き、農薬との混用も可能である。
エヌキャッチは、サトウキビから分離されたグルコンアセトバクター・ジアゾトロフィカス(Gd菌)という独自の微生物を製剤化したもの。Gd菌は根や茎、気孔を通じて植物体内に侵入し、葉緑体を含む細胞内で窒素を固定する。そして、植物が必要とするときに効率的に窒素を供給する。
地下部で共生し、根粒を形成する根粒菌は、マメ科作物でしか利用できないが、エヌキャッチは水稲をはじめとする非マメ科植物でも窒素固定が可能である。また、Gd菌は植物の細胞分裂とともに植物体内の隅々まで拡散する。水稲では育苗時に処理することで、栽培期間を通じて効果を発揮する。さらに、窒素不足時にギャップをうめるため、徒長や味の劣化の原因となる窒素過多の心配もない。
エヌキャッチの効果は試験によって実証されている。窒素ゼロの培地で行った試験では、無処理区は死滅したが、Nキャッチを施用した区では出葉が確認された。また、水稲の播種時(催芽後)に灌注処理した試験では、2倍量処理区で良好な発根が認められた。さらに、30%減肥+エヌキャッチ標準量施用区では、精玄米率および整粒歩合の向上、たんぱく質含量と未熟粒率の低減が確認された。加えて、直播ビート試験においても、無処理区に比べて葉が大きく、サイズや重量に優位性が見られた。
適用作物は水稲に加え、麦類、豆類、野菜、ばれいしょ、とうもろこし、果樹類など幅広い。いずれの場合も、育苗期や生育初期での施用が推奨される。銅剤やマイシン系などの細菌病用殺菌剤を除き、農薬との混用も可能である。





