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農業食料工学会 開発特別賞の栄誉 クボタの無人自動運転コンバイン

農業食料工学会 開発特別賞の栄誉 クボタの無人自動運転コンバイン
クボタ=北尾裕一社長、大阪市浪速区=の無人自動運転コンバイン「アグリロボコンバインDRH1200A―A」が、農業食料工学会2025年度「開発特別賞」を受賞した。9月12日には、三重県津市の三重大学で表彰式が行われた。
 「アグリロボコンバインDRH1200A―A」はAIによる画像認識とミリ波レーダーによる測定で周囲の人や障害物を検知し、人が搭乗しなくても目視での監視下、効率的に米や麦の収穫作業を自動で行うことができるコンバインだ。
【受賞理由】農業就業人口が減少し高齢化が進展する中で、人が搭乗することなく自動で収穫が可能な技術を開発したことが優れた成果として認められた。
 自動収穫を実現するためには、収穫物に反応せずに人や障害物を検知する技術の開発が課題だったが、センシング技術としてAIによる画像認識とミリ波レーダーによる測定を導入することで、これらの課題を解決したことが高く評価された。開発されたロボット技術が今後のスマート農業の発展に貢献することへも期待が寄せられた。
【受賞製品「アグリロボコンバインDRH1200A―A」について】
《特長》自動運転中、機体の前後左右のカメラで取得した画像データを用いたAIによる画像認識と機体前後のミリ波レーダーによる測定で、周囲の人や障害物を検知すると機体が自動で停止する。オペレーターが運転してほ場の最外周の1周刈取り作業をすることで、2周目以降は人が搭乗することなく自動運転による収穫が可能である。無人自動運転によって未熟練の作業者でも高精度・高能率な刈取り作業を行うことができる。
【農業食料工学会「開発特別賞」について】一般社団法人農業食料工学会では、農業食料工学に関する技術の進歩に貢献したと認められる製品・技術を表彰する「開発賞」を設けている。「開発賞」は、毎年原則として4件選出され、その中で最も高く評価された製品または技術を「開発特別賞」として表彰する。

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