新潟クボタが開催した『春のきらめきクボタの日』拠点別に展示会 新型GSトラなど積極推進
新潟クボタ=吉田丈夫社長、新潟市中央区鳥屋野331=は3月7、8日の2日間、県内21カ所の営業所で『春のきらめきクボタの日』を開催した。「地域のお客様と共に一歩先の農業へ!」をコンセプトに地域に応じた製品展示を行う中、初日に新田智之第一営業本部本部長に同行して4営業所を取材。好調な米価の影響もあり盛況を見せ、購買意欲の高さを感じた。
新潟クボタでは、毎年この時期に地域の農家と共に春のスタートを切る「春のきらめきクボタの日」を開催している。今回は新型GSトラクタおよび新型田植機をはじめ、RTK基地局をPRして自動操舵システムといったスマート農機を推進。軽トラックをはじめとする車両商品、協賛メーカーもハローやあぜ塗り機、育苗機械など地域に応じた〝営農に役立つ〟最新製品を並べ、全体目標として来場者数6550名、3月の受注の70%を掲げて開催した。
直前に更に価格が上がったコメの相対取引新型田植機も展示。各営業所とも賑わいを見せていた(新津営業所)価格が発表されたことで、生産者の購買意欲を刺激したこともあり、取材した4営業所は午前中から盛況。規模拡大が進んでいることからスマート農機の浸透と高まりを感じると共に本社に設置した、みどり戦略推進貢献部などと連携を取りサービス向上に活かしている点や、整備部門の充実化を図っている点も印象に残った。その他①営業所長名②人員構成(セールス・サービス・事務)③地域④所長コメント―の順に掲載(敬称略)。
【五泉営業所】①萬歳和則(50歳)、就任2年②5・4・2③五泉市、新潟市秋葉区の一部④水稲が中心で、五泉市特産品の里芋やレンコン、ネギなどの生産も盛ん。昨年はコンバインの調子が良かった。自動操舵システムの普及が遅れており今展示会を機に販売拡大を目指した。投資意欲の高まりを感じるが農家への提案力向上が売り上げアップの鍵と捉え、実演会を増やし導入メリットを伝えたい。
【新津営業所】①長谷川圭史(41歳)、就任3年目②5・4・2③秋葉区全域、江南区、中央区の一部、阿賀野市の一部④個人農家でも20〜30ha規模が登場するなど集約化が進む中、自動操縦システムやGSトラクタをメインに高馬力商品の販売に力を入れている。自動操舵は今年に入って要望が強くなっており、今回GS搭載トラクタ・田植機のデモ機を展示した。新潟市でも高温障害が問題視されており、KSASを活用した栽培管理システムの有効性を広めたい。
【南新潟営業所】①末武孝明(43歳)、就任4年目②7・7・4③新潟市西区全域、南区全域④スマート農機の訴求が狙いということで「ザルビオ」コーナーを初めて設置した。トラ・田・コンの主力機種で良い話も出てきたので順調。営業所の統合により担当エリアが拡大し、水稲をはじめ、果樹や枝豆の生産も盛ん。事業承継が進み元気な生産者が多い中、今年はトラクタの受注を増やしたい。管内の畑作お客様へ関心度が上がっている自動操舵とのセットで提案した。
【長岡営業所】①中村征樹(34歳)、就任4年目②5・5・2③長岡市全域(旧栃尾市含む)、小千谷市の一部、見附市全域、柏崎市の一部④この地域はスマート農機導入が早く、特にドローンの普及が進んだ。アグリロボも2台稼働。RTK基地局の利用拡大とKSAS加入を推進している。
管内は法人経営と個人農家が混在し多様なニーズへの対応が求められていると共に競合各社との激戦地。米価上昇で購買意欲が向上している中、満足度の高いサービスと提案が行えるよう研修強化にも取り組んでいる。
新型田植機も展示。各営業所とも賑わいを見せていた(新津営業所)