農林業機械・農薬・資材についての動向を紹介する

受付時間 平日9:30~17:00

TEL 03-3831-5281

毎週 火曜日発行
 >  > クボタが協賛する大阪・関西万博「未来の都市」パビリオンで未来の食と農業が明らかに!「汎用プラットフォームロボット」の世界初公開

クボタが協賛する大阪・関西万博「未来の都市」パビリオンで未来の食と農業が明らかに!「汎用プラットフォームロボット」の世界初公開

世界初公開のType:V

世界初公開のType:V 

クボタ=北尾裕一社長=がプラチナパートナーとして協賛している大阪・関西万博の「未来の都市」パビリオンがこのほど完成し、3月10日に行われたプレスツアーにおいて同社が担当した『未来の食と農』の全容が公開された。その中で、世界初のお披露目となる「汎用プラットフォームロボット」が登場。未来の食と農業を実現するキーテクノロジーとし、トランスフォーム(変形)と汎用性が大きな特長で農業だけでなく、土木、建設、災害現場でも活躍できる完全無人機。 同社エリアは全幅20mを超える天幕スクリーンと巨大LEDモニターが一体となった空間で、ダイナミックに自然と農業、豊かな食を演出。そこを舞台にSociety5.0の世界における〝食と農業〟の姿を表現した。
 その実現のためには、完全無人化、データを活用した精密農業をはじめとする環境負荷の低い新しい農法の確立が必要と考え、未来の農業を実現するためのキーテクノロジーとして未来の「汎用プラットフォームロボット」のコンセプト機が開発され、万博において広く公開される。
 多様なアイテムを駆使しデータに基づく精密な農作業や機械化が難しかった手作業、さらには土木、建設、災害現場でも完全無人の作業を可能にするものとなっている。今回はType:VとType:Sが公開され、協調して自律作業することにより様々なフィールドで効率よく作業を行うことがイメージされている。
 Type:Vは世界初公開で、完全無人のプラットフォームロボット。作物の間隔や生育状況、作業内容に応じて車体の高さや幅などをトランスフォーム(変形)することができ、各作業に適したインプルメントを自動で付け替えることで、1台で多くの用途に使用することが可能。例えば稲作においては、従来機が専用機で行っていた耕起、中間管理、防除、収穫も1台で行うことができる。また野菜などの様々な作物や、さらには農業以外の作業にも対応できる。
 Type:Sは車輪が付いた4本の脚があり、それを柔軟に曲げ伸ばしすることで果樹園などの傾斜地や凹凸のある地形でも機体を水平に保ちながら移動が可能。荷物の運搬や高精度の管理作業ができる。また様々なアタッチメントを取り付けるプラットフォームとしての活用を想定。社外とも共創してロボットアームなど、多様なアタッチを開発することにより、農業の枠にとどまらない多様な用途にも対応することができる。
 同社は1970年の大阪万博で『夢のトラクタ』を展示した。当時としては斬新だったコンセプトや数々の機能は少しずつ実用化され、現在のトラクタでは少なからず当たり前のものとなっている。近い将来Type:V/Sが田畑で活躍する景色が普通のものとなる日が来るかもしれない。同社は人口が増加する中で生産力の強化が求められており、その中で本当に役立つ機械として少しでも早く実用化し世界の農業現場に実装したいとしている。
 クボタの北尾裕一社長は、コンセプト機の公開で挨拶を行い、「生きる上で不可欠な食と農業の分野で、クボタは命を支えるプラットフォーマーとして人々の豊かな社会と地球環境の持続性、可能性を両立していく。未来の種は今ここにある。この万博を通し、来場者の皆様に命を受け継ぎ、未来をつくる一人として、新たな気づきや行動のきっかけにしていただきたい」と、新たな出会いに期待を示した。
 クボタの展示エリアにはコンセプト機の他、農業経営が体験できるシュミレーションゲームやSociety1.0から現在までの食と社会の歴史をお弁当という形で表現したコーナーも設けている。

 

関連記事

AGRI EXPO新潟 ㉖年2月朱鷺メッセで初開催 

国際農機 作業時の不便解消に 実用的農機パーツを発売

国際農機 作業時の不便解消に 実用的農機パーツを発売

クボタ、大阪・関西万博2025で「未来の食と農」エリアを展示|汎用プラットフォームロボットがスマート農業の未来を描く

クボタ、大阪・関西万博2025で「未来の食と農」エリアを展示|汎用プラットフォームロボットがスマート農業の未来を描く

サタケ、「KOMECT(コメクト)」を第3回九州農業WEEKに初出展|DXを活用した次世代型生産支援システム

サタケ、「KOMECT(コメクト)」を第3回九州農業WEEKに初出展|DXを活用した次世代型生産支援システム