エナジーウィズ、次世代電池「ニッケル亜鉛電池(Ni-Zn)」を紹介
自動車用品展示会「EMCフェア」に出展
エナジーウィズ=吉田 誠人社長、東京都千代田区=は、自動車用品の展示会「EMCフェア」(主催:エンパイヤ自動車)に出展。開発を進めているニッケル亜鉛電池「Ni―Zn」を紹介した。
ニッケル亜鉛電池は、リチウムイオン電池に比べて安価でありながら、エネルギー密度が高く、発火リスクが低いという特長を持つ。今回の展示ではモックアップ品や説明資料を通じて、来場者に対し同電池の特性や利便性をアピールした。
【ニッケル亜鉛電池の特長】①高い安全性=水系電解液を使用し非可燃性で安全性が高い②環境規制への適合=欧州ELV指令など環境規制に対応、環境負荷を低減③リサイクル可能=使用後リサイクルができ持続可能な社会への貢献が期待できる④高エネルギー密度=鉛蓄電池やニッケル系電池(Ni―Cd、Ni―MH)に比べ、重量エネルギー密度が高く高出力を実現。
営業本部東京支店自動車電池営業部の佐藤史繕副部長は、「2014年から改良に取り組んだところ、課題であった寿命性能は鉛蓄電池の約4倍となり、従来のバッテリーと同容量で小型化が可能になる。農業分野でも利用されるフォークリフトや、今後普及が見込まれる無人搬送車への搭載にも適している。現在、試作品を車両メーカーと共に試験しており、2027年度の市場投入を目指している」と語った。