タイガーカワシマの新型溝切り機「みぞきり君」登場!水稲栽培の作業効率を大幅向上

タイガーカワシマ=川島廣大社長、群馬県邑楽郡板倉町大字籾谷2876=が新型溝切り機「みぞきり君」を新発売した。標準型と超湿田用の2機種から選べ、作業効率向上を実現。水稲における溝切り作業は、手作業による重労働や時間のかかる手間が課題とされており、特に湿田条件では機械が立ち往生するケースも多いだけに同機を活用したい。
「みぞきり君」最大の特長は、前エンジンとハンドル操作による優れた機動性だ。方向転換の際に機械から降りる必要がなくのったまま旋回ができ、蛇行したほ場でもスムーズに走行できる。また、ハンドル補正バネにより直進性が確保されており、安定した溝切り作業が可能だ。
さらに、独自設計の溝切板が「崩れにくい溝」を実現。溝切板の形状や角度が最適化されており、圧力を効率的に分散することで収穫期までしっかりとした溝を保持。これにより、水の通り道を明確にし、中干し効果をさらに高めることができる。
みぞきり君は標準型(MKC―210/税込23万9800円)と超湿田用(MKC―240/同24万6400円)の2種類を展開。稲作農家にとって、溝切り作業は中干しの効果を高め、ほ場の乾燥を促進することで地耐力を向上させる大事な作業。ほ場の乾きも良くなるためにコンバイン作業も容易になり、収穫時の作業効率を大幅に改善する役割を果たす欠かせないプロセス。そうした作業の労働負担の軽減だけでなく、落水時期まで湛水できることで収量アップにも貢献する。同機は多くの農家にとって理想的なパートナーとなりそうだ。
【みぞきり君/MKC―210の諸仕様】▽サイズ=全長1340×全幅580×全高995㎜▽車輪外径=600㎜▽車輪回転数=30rpm▽能率=60a/時▽作業速度=0.8m/秒▽溝幅=210㎜▽溝深さ=110㎜▽エンジン=空冷2サイクル40・1㏄▽機体重量=23・6㎏。