ISEKI Japan九州カンパニー「2025初春感謝市in九州」開催|最新スマート農機・大型機が集結!
ISEKI Japan九州カンパニー=中谷淸社長、熊本県上益城郡益城町平田=は2月13〜15日、グランメッセ熊本において、「2025初春感謝市in九州」を開催した。最新のスマート農機、大型機を展示すると共に、充実した野菜作コーナーを展開。また農業の持続を応援する機種も多数揃え全力で九州農業を支える姿勢を示した。来場者は約4500名。
九州全域の中小規模農家から大規模担い手までを対象にした大型展示会。同社は本年1月より、ISEKI Japanに統合されその九州カンパニーとして新体制を迎えている。今回、総力を上げ、その創立を印象づけた。初春感謝市は今回2回目だが、昨年に比べ会場は1.5倍に、協賛メーカーは84社。展示機種数は本機関連で約120台。
会場に入ってまず目に飛び込んでくるのが野菜作関連機器。マルチに植え付けできるジャガイモ用の移植機『イージーライダー』を始め、指定野菜になったブロッコリーや高値が続くキャベツなどの移植機にも注目が集まり、多くの生産者が熱心に機械を品定めした。また新たな力となる参考出品機も披露。3tトラックに乗って、鉄コンを搭載し、1人作業が可能な乗用玉ネギハーベスターVHA4240や、ナス用移植機、種芋を適度な大きさに切り分ける切断機が関心を集めた。
その横にはスマート農機提案コーナーがあり、ロボットトラクタのTJW1233R、ロボット田植機PRJ8DR、直進アシスト機能搭載のコンバインHJ6130などが勢揃い。大規模圃場での省力作業を提案した。またザルビオと連動したマップデータ連動可変施肥田植機を展示。精密施肥を行い、コスト低減に貢献するもので、農業の新しい形を示した。さらに後付けの自動操舵システムCHCナビは多くの来場者の足を止め、その人気の高さが窺えた。
大型農機関連ではセミクローラトラクタTJV885、10条植え田植機PJ10、普通型コンバインHC1170が存在感を発揮。輸入の大型作業機も多数展示され、大規模や畜産への対応を図った。中小規模向け農機も充実ラインナップ。トラクタでは14馬力のTQ143やRTS、BFシリーズでは高速狭幅仕様のBF25をアピール。トレッドが960㎜に対応し、うねを跨いでサツマイモの蔓切りなどが可能になっている。田植機はRPQ3やPR5の九州限定型式、コンバインはフロンティアラピッドやFMシリーズが並び、性能を確かめる姿があった。
今回印象的だったのは乾田直播コーナー。スリップローラーシーダー、シードドリル、ケンブリッジローラなど、普段目にする機会の少ない作業機を展示し、来場者に低コスト農業を提案した。また肥料・農薬資材提案コーナーでマイコス菌根菌を利用した栽培方法を紹介し、注目を集めた。
有機栽培提案コーナーでは新型アイガモロボをPR。軽量で低価格になり、新たな推進機構で機能性も向上した。
展示された機種は『ISEKI Japan創立』や『100周年』を記念したキャンペーンの対象機もあり、お買い得商品の提案も行った。
同展示会について中谷社長は「成長分野である大型と畑作に力を入れ、加えて先端と環境への対応機を披露する。また九州はまだまだ中小規模が多く、農業を支えている方々のための農機も揃えた。ISEKI Japanとして最初の大型展示会であり、スタートダッシュで、勢いをつける」と意気込みを示した。