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クボタ、2024年12月期決算発表後の質疑応答|設備投資・スマート農機・技術開発の最新動向

クボタ(北尾裕一社長)は、2月13日に行った2024年12月期決算発表後の、記者からの質問に対し、花田副社長と鶴田国内本部長、横溝農機企画部長が、以下のように回答した。
【設備投資・研究開発費】設備投資は、毎年、増産投資や耐震に関してのBCP(事業継続計画)投資などで1500億円から2000億円ぐらいだが、2025年の予想は約1600億円。研究開発費は、5年前の500億円レベル(売上高の約3%)から1100億円レベル(同3%台後半)まで増やしている。自動化やカーボンニュートラルなど先行投資に注力している(花田副社長)。
【米国で開催されたテクノロジー見本市CESで発表されたものの中で実用化が近いものは】1番注目を浴びたのが、リモコン操作の、KTR(キャトル)だと思う。これについてはべースの性能はかなり確立できているので、今年から台数を絞って試験導入中で、あとはどういう風にアプリケーションに落としこんでいくかという段階だ。私は個人的には、特に国内の様々なアプリケーションにかなり期待できると思っている。例えば、堺市の消防局と一緒に不整地走行でいろいろな災害用のアプリケーションができないかなど検討。また中山間地など様々なところと提携してアプリケーションを探っている。一方で、各地の大学とか研究機関とも一緒に研究してる状況なので、実現が近いと期待している。もう1つが『アグリコンセプト2』。1年前に出した『アグリコンセプト』に加えて、自動運転など新しいコンセプトのものを展示した。これも実用化に向けて研究中だが、KTRのほうが早そうだ(花田副社長)。
【これからの整備拠点についての考え方】これから、大型整備工場を建設する際には、例えば、そこにRTK基地局を立てて、周辺でスマート農機が普及できるようにするとか、試乗や実演も行えるようにする、また、近隣のお客様への講習会を行えるスペースを設けるなど、単純に整備をするだけの場所に止まらない総合的な拠点を想定して投資していくべきだと考えている(鶴田本部長)。
【KSASの野菜作への普及】特に北海道で、先行して普及の取組みを進めている。野菜は水田のようにきちんと区画がなく、さらには畔もないような広大なほ場もある。それをどのようにほ場登録するのか、また水稲と野菜の経営では必要となる管理項目も違うと思うので、それらも含めて、スマート農機との組合せで、進めている(鶴田本部長)。
【GROUNDBREAKERSの反応】今年は一部でTVCMも流したこともあり、視聴者数は昨年までの約1万人強から約2倍の2万人超になった。アンケートを見ると、参加者の反応からも非常に満足して頂いていると手ごたえを感じている。モチベーションが上がるとか、いつか出られるように頑張りたいというような声も頂いた。コンテンツの中では、インタビュー、新商品発表、クボタの技術開発について紹介するコンテンツの満足度が高かったのに加えて、2050年の農業を考える討論会、土と環境を考えるコンテンツも非常に満足度が高かったと思われる(横溝部長)。

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