関東甲信クボタ スローガン「元気に!チャレンジ」新たな目標目指し 第14期社員大会を開催
関東甲信クボタ=冠康夫社長、埼玉県さいたま市西堀5―2―36=は、1月24日、第14期社員大会をオンラインで開催した。今年のスローガンは『元気に!Challenge 関東甲信クボタ』。大会当日はクボタの鶴田慎哉農機国内本部長が駆けつけ、24年度特別優秀ディーラー賞に輝いた健闘を称えた。
始めに冠社長が挨拶。「〝勝って兜の緒を締めよ〟という言葉を共有したい。我々を取り巻く市場環境は、米価の上昇による追い風と、農家の『元氣』により好業績であった。しかし、必ずしも楽観視できない。農業従事者の減少は構造的に大きく進んでおり、2040年には現在の約110万人から30万人に減少すると予測されている。農地面積も微減し、2040年には1割減と推定される。少ない担い手でより多くの農地をカバーする必要があり、農家の生産性向上が喫緊の課題となる。大きな市場の変化についていくためには、自分たちが大きく変わる必要がある。変わる覚悟と勇気をもって、今年は『変革と創造』を巻き起こそう。一番の近道は、クボタグループ全体での『スマート農業の提案』活動の強化だ」と述べたあと、今年の経営方針を発表した。以下、冠社長の経営方針。
【事業計画のポイント】①サービス事業の目標達成②調達効果の最大化③営業スタイルの変革――の3つを挙げた。「変革と創造」の年だからこそ、「元気に!チャレンジ!関東甲信クボタ」と題したスローガンで取り組む。社員全員が失敗を恐れずチャレンジできる風土が必要。良い時は良いとみんなで喜び、悪い時は悪いとみんなで知恵を出して考える、そんな風通しの良い職場風土が大切だ。
【スローガンの中身】①スマート農業で「新しい農業」にChallenge②担い手対応力強化で「市場拡大」にChallenge③風通し良い職場づくりで「新しい会社」にChallenge。
【2025年の取り組み】全社では、原点回帰し、新たな目標を目指す。整備売上については引き続き会社経営の『肝』として旗を降ろさず全社一丸となって進める。特にトラクタは大型トラクタの拡販そして中型トラクタをあわせて伸長させる。関連商品は富士見会各社の連携を堅く強化することをポイントに重点に取り組む。
スマート農業、スマート農機の推進については、新しい担い手部門体制で「面」での取り組みを大命題として、全員で取組み変革して更に強化をする。利益面では伸長、維持確保することを第一に、水準を維持する。
また、並大抵の計画ではないが、先ず目指すのは売上をリセットし、目標に向かう。整備売上を必達した上での体質強化を目指す。特に本社部門は社員の待遇改善を第一に取り組む。次に目指すことは売上の超過達成である。部門(地域)ごとに市場の格差はあるが、好調エリアは全社牽引し超過達成を、成長途上のエリアは課題解決を具体的に行い、達成を、卸部門は実販拡大に全力で取り組み達成を、サービス部門は目標必達を、体質強化と水準維持をそれぞれ目指す。
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結びに冠社長は、「私の原点は2021年に初めて拠点を巡回し、得た意見・要望800件だ。今年は『タウンホールミーティング2025』と題して経営幹部で全拠点を3年振りに巡回する。2021年要望の進捗確認、新たな課題の共有、コンプライアンス・安全についてお願いしたいことの徹底目的とし、3年に1回実施する仕組みとする」と話した。
続いてクボタの鶴田農機国内営業本部長が社員にエールを送ったあと、各種授賞式。第13期最優秀拠点を代表し伊那みのわ営業所の三上所長の決意表明で閉会した。