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有光工業 常温煙霧機が進化 スイッチONで無人防除

有光工業 常温煙霧機が進化 スイッチONで無人防除

 有光工業=有光大幸社長、大阪市東成区深江北1―3―7=の常温煙霧機(ハウススプレー)LVHシリーズがこのほどリニューアルした。防除作業の大幅な労力削減で注目を集めている同機だが、さらに使い易くなり、作業の軽労化、省人化に貢献する。新たに加わった特長はON/OFF可能な24時間タイマーやタンクの増量などで、完全無人防除を実現する。

  常温煙霧機は超微粒子を2流体ノズルから噴霧し、送風ファンなどでハウス全体に対流させ作物に付着させる防除機で、手作業による手間と労力を削減する。また作物が繁茂しても葉と葉の隙間に粒子が流れ、葉の表裏に付着でき、効果は高い。
 今回のリニューアルで大きく変わったところはコンプレッサーの操作盤に24時間タイマーが装備されたこと。散布を開始する場合、これまではタンク内の薬液を攪拌し沈殿を解消してからスタートボタンを手動で押さなければならなかったが、新型は開始・終了時間を設定するだけで、散布前に自動で薬液の攪拌を行い、作業をスタートする。新型タイマーにより24時間、防除の開始と終了ができ、夜中の散布も可能な完全無人散布システムとなった。
 またタンク容量が7ℓから14ℓにアップ、多くの量を噴霧することができる。さらに吐出量が50㎖/分から80〜85㎖/分へとアップし、防除にかかる時間が約40%短縮された。
 従来からの機能を継承。ハウススプレー1台で、約15a(ハウスの形状や農薬、作物により異なる)まで防除可能。ハウス内に飛遊する病害虫が天井、壁、隅などに逃げ込んでも効果がある。また、薬班や薬害の発生が少なく、合わせて大幅な省力化により適期防除が可能で、収量・品質の向上に繋がる。
 作業中に農薬がかかる心配もなく安全に防除ができる。10aあたりの散布水量は約5〜10ℓ。多湿になりにくく、病害虫を誘発しにくい。
 また同社では小規模栽培や、導入コストの低減を図りたい生産者に向け、既存の循環扇やコンプレッサーなどを利用した常温煙霧機FNLVも展開している。
 導入に際しては既にある設備を利用するため、個々の現場に応じた取り付け作業が必要になるが、ファンは既にあるものを使うため価格が安く、小規模から中規模ハウス向けに最適で、フォッガー1台で〜7aに対応。フォッガー部を増設すれば〜21aまで対応可能。
【主な仕様】コンプレッサー部LVH―15/30CH―2:▽機体寸法=全幅547×奥行776×全高1010㎜▽質量=41/60㎏▽常用圧力=0・16〜0・25‌MPa▽電源=三相AC200V▽定格出力=1・35‌kW。
 フォッガー部LVH―15N―2:▽機体寸法=全幅418×奥行640×全高716㎜▽質量=23㎏▽タンク容量=14ℓ▽薬液混合方式=機械攪拌▽常用圧力=0・16〜0・25‌MPa▽常用吐出量(清水使用時)=80〜85㎖/‌min。

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