農林業機械・農薬・資材についての動向を紹介する

受付時間 平日9:30~17:00

TEL 03-3831-5281

毎週 火曜日発行
 >  > クボタ KSASに新機能 「AIチャット」を追加

クボタ KSASに新機能 「AIチャット」を追加

クボタ KSASに新機能 「AIチャット」を追加
クボタ(北尾裕一社長、大阪市浪速区)は、同社がサービスを提供する営農支援システム「KSAS(Kubota Smart Agri System、ケーサス)」に、初めて生成AIを活用した「AIチャット」機能のベータ版(試用版)を追加した。KSASの使用方法や新規就農の際に役立つ情報をAIが迅速に回答する。今後、正式運用をめざすとともに、KSASにおけるAIの活用を順次強化し、農業生産者にとってより利便性の高いサービスを提供していく。
【背景とねらい】国内農業においては、農業生産者の高齢化や農家の大規模化が進み、省力化や生産性・品質の向上などが求められており、ICTやロボット技術を活用したスマート農業への期待が高まっている。クボタが2014年にサービスを開始した営農支援システム「KSAS」は、農地情報や作業履歴、収穫実績、農業機械の稼働情報等をパソコンやスマートフォン等を使って記録・管理・閲覧できるシステム。データを活用した農業の実現をサポートし、多くの農業生産者が導入している。
 このほど、クボタは農業生産者の更なる利便性の向上のために、生成AIを活用した「AIチャット」機能のベータ版をKSASに追加する。この新機能により、KSASの使用方法などに関する質問への回答や新規就農時に役立つ情報の提供を迅速に行うことが可能となる。
 今後は、ベータ版の利活用状況を踏まえ、より高精度な回答や情報提供が可能な正式版の開発を進めていく。
【機能の概要】▽利用できる人=KSAS会員であれば無料で利用できる。利用にあたってはKSAS Marketplaceから申し込みが必要▽回答できる内容=KSASの使用方法。新規就農の際に有用な情報(情報収集の仕方やおすすめのサイト情報、相談先・支援制度・研修プログラムの紹介など)。
【正式版の追加について】サービス開始時期=2025年6月(予定)。
【今後の展望】これまで、KSASはデジタルで営農情報を蓄積し、データを活用した農業の実現をサポートしてきた。今後は、クボタが蓄積してきた農業に関する情報を用いたAIを開発し、新規就農者から熟練者にいたるまで農業生産者それぞれの課題解決を提案する、営農コンサルティングが可能なシステムへとKSASを進化させることをめざす。
 クボタは「農業生産者を支えるパートナーとして、日本農業の更なる活性化に貢献していく」としている。

関連記事

AGRI EXPO新潟 ㉖年2月朱鷺メッセで初開催 

国際農機 作業時の不便解消に 実用的農機パーツを発売

国際農機 作業時の不便解消に 実用的農機パーツを発売

クボタ、大阪・関西万博2025で「未来の食と農」エリアを展示|汎用プラットフォームロボットがスマート農業の未来を描く

クボタ、大阪・関西万博2025で「未来の食と農」エリアを展示|汎用プラットフォームロボットがスマート農業の未来を描く

サタケ、「KOMECT(コメクト)」を第3回九州農業WEEKに初出展|DXを活用した次世代型生産支援システム

サタケ、「KOMECT(コメクト)」を第3回九州農業WEEKに初出展|DXを活用した次世代型生産支援システム