バイエル GHG排出量3割減 テーラーメイド防除加速へ
バイエルクロップサイエンスは27日、都内で事業戦略記者発表会を開催し、大島社長と仁木本部長が事業戦略について説明した。同社は、個々のニーズに応じた生産性向上と持続可能性の両立を目指し、「テーラーメイドソリューション」の推進を加速することを発表、加えて新たな収益モデルの構築とリジェネラティブ農業の実現を掲げた。
同社は圃場に合わせて単一成分を組み合わせた処方を提案する「水田雑草テーラーメイド防除」において、高濃度製剤による容器の小型化を進め、輸送時のGHG排出量削減に取り組んできた。このほど、ESG支援を行うゼロボード社と協業し、環境負荷低減効果を可視化する試算を行った。この結果、テーラーメイド除草剤への切り替えにより、水稲約20ha規模の圃場で、製品の生産から届くまでのGHG排出量を約3割削減することが分かり、環境負荷低減に貢献することを実証した。国でも、みどりの食料システム戦略を推進し、環境負荷低減の農産物を後押しする取り組みを進めており、環境負荷軽減を「見える化」することで、作物のブランド価値向上や農家の収益強化に貢献していく。
また、更なる環境負荷低減に向けて他メーカーと共創し土壌くん蒸剤の削減を目指す取組み「ソイルヘルスプロジェクト」を開始する。新しい防除方法の確立と、隔年で使用する実証試験を進める予定であり、削減効果が大きい甘藷(かんしょ)から実証を開始する。仁木本部長は「土壌くん蒸剤はリスク換算値の約50%を占める。自社だけでなく他メーカーや関連企業と共創し、削減を目指したい」と話した。
同社は圃場に合わせて単一成分を組み合わせた処方を提案する「水田雑草テーラーメイド防除」において、高濃度製剤による容器の小型化を進め、輸送時のGHG排出量削減に取り組んできた。このほど、ESG支援を行うゼロボード社と協業し、環境負荷低減効果を可視化する試算を行った。この結果、テーラーメイド除草剤への切り替えにより、水稲約20ha規模の圃場で、製品の生産から届くまでのGHG排出量を約3割削減することが分かり、環境負荷低減に貢献することを実証した。国でも、みどりの食料システム戦略を推進し、環境負荷低減の農産物を後押しする取り組みを進めており、環境負荷軽減を「見える化」することで、作物のブランド価値向上や農家の収益強化に貢献していく。
また、更なる環境負荷低減に向けて他メーカーと共創し土壌くん蒸剤の削減を目指す取組み「ソイルヘルスプロジェクト」を開始する。新しい防除方法の確立と、隔年で使用する実証試験を進める予定であり、削減効果が大きい甘藷(かんしょ)から実証を開始する。仁木本部長は「土壌くん蒸剤はリスク換算値の約50%を占める。自社だけでなく他メーカーや関連企業と共創し、削減を目指したい」と話した。