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クボタ、2025年向け新製品発表 11機種47型式 GSトラ、野菜作更に充実

クボタ、2025年向け新製品発表 11機種47型式 GSトラ、野菜作更に充実

クボタが新製品を発表
クボタは11月8日、新製品として以下の11機種47型式を発表した。

  • ミニ耕うん機 1機種
  • トラクタ 3機種
  • コンバイン 1機種
  • スイング式法面草刈機 1機種
  • 乗用全自動野菜移植機 1機種
  • えだまめ選別機 2機種
  • 色彩選別機 1機種
  • 自動潅水システム 3機種

価格はすべて税込み希望小売価格。本紙では数回に分けて各製品を紹介する。今回は「ミニ耕うん機」と「トラクタ」を取り上げる。★印は新機能を示す。

 


【ミニ耕うん機 ミディSmile Pro】

型式:TMS400(4.2馬力)
発売時期:2025年1月
価格:16万5,000円(TMS400)~29万3,700円(TMS400-XSRT:特別仕様)

開発の狙い
従来モデルの「TA400」は、プロの野菜農家向けエントリーモデルとして、中耕培土や果樹園の下草刈りなど幅広い用途で使用されてきた。新型の「ミディSmile Pro」は、従来の作業性に加え、家庭菜園向け「菜園倶楽部シリーズ」の人気機能を取り入れ、さらに幅広いユーザーに対応するモデルとして開発された。

主な特長

  1. ★後進連動スロットルダウン機能(R仕様除く):後進時にエンジン回転数が自動で低下し、安全かつスムーズな後進が可能。
  2. ★抵抗棒付き移動尾輪(W仕様):移動と作業の切り替えが容易。
  3. ★ロープフック:運搬時にしっかり固定できるハンドル部のロープフックを採用。
  4. ★QRコード対応取扱説明:スマートフォンで取扱説明が閲覧可能(通信料はユーザー負担)。
  5. 燃料ゲージ付き大容量燃料タンク(2.6ℓ):長時間作業に対応可能。
  6. 万が一に備えた安心設計:フィンガークラッチで後進時の安全確保、大型緊急停止スイッチを装備。

【トラクタ スラッガーGS仕様】

型式

  • ホイール仕様:SL280GS3~SL600GS3(28~60馬力、9型式)
  • パワクロ仕様:SL280GS3-PC~SL600GS3-PC(28~60馬力、9型式)

発売時期:2025年1月
価格:537万9,000円(SL280CGS3)~1,067万8,800円(SL600HCQGS3-PC)

開発の狙い
「スラッガーGS仕様」は2020年の発売以来、スマート農機入門機として幅広いユーザーに支持されている。このたびのモデルチェンジでは、使いやすさと便利な新機能を追加。特に「GSリンク」機能により、作業効率と操作性がさらに向上する。

主な特長

  1. GSリンク:KSAS(クボタスマートアグリシステム)との連携により、基準方位や作業機の設定を登録・呼び出し可能。作業効率を大幅に向上。
  2. 音声ガイダンス機能(キャビン仕様のみ):カーナビのように音声で操作方法や機体の状態を案内。
  3. 簡単操作:基準線入力モード、GSかんたんスタート機能により、煩雑な設定作業を省略可能。
  4. RTKによる高精度作業:RTKオプション(別売)を装着することで、条間アシスト機能を利用可能。旋回後の目標ラインへの自動ハンドル操作で精度の高い作業を実現。

【トラクタ レクシアGS仕様】

型式

  • ホイール仕様:MR800HGS~MR1050HGS(80~105馬力、4型式)
  • パワクロ仕様:MR800HGS-PC~MR1050HGS-PC(80~105馬力、4型式)

発売時期:2025年2月
価格:1,313万700円(MR800HGS)~1,512万9,400円(MR1050HGS-PC)

開発の狙い
2019年に発売されたGS仕様トラクタは、スマート農機入門機として多くのユーザーに支持されている。今回、レクシアシリーズ(80~105馬力)にGS仕様を追加し、さらなる効率化と人手不足の解消を目指す。

主な特長

  1. RTK-GNSSによる直進アシスト:標準装備のRTKアンテナで高精度な作業が可能。特に播種やうね立て作業に最適。
  2. GSリンク機能:KSASとの連携で基準線やほ場情報を他機種と共有可能。
  3. 音声ガイダンス機能:カーナビのように音声で操作をサポートし、安心して利用可能。
  4. 条間アシスト機能:標準装備された機能で均等な作業ラップ代を確保。熟練者でなくても高精度な作業が可能。

【トラクタ ジェネストプラス(M100GEP~M135GEP)】

  • ホイール仕様
    M100GEP(100馬力)、M110GEP(110馬力)、M115GEP(115馬力)、M125GEP(125馬力)、M135GEP(135馬力)合計5型式

  • パワクロ仕様
    M110GEP-PC(110馬力)、M125GEP-PC(125馬力)、M135GEP-PC(135馬力)合計3型式


開発の狙い

ジェネストシリーズは、2017年の発売以来、水田、畑作、酪農・畜産など幅広い農業分野で担い手農家から高い評価を得ている。今回のモデルチェンジでは、作業性や快適性を向上させる新機能を搭載。また、大規模畑作の中間管理作業に適した125馬力の可変トレッド仕様を新たにラインアップに追加し、担い手農家の省力化・軽労化に貢献する。


主な特長

1. 欧州Stage Vに準拠した新エンジン搭載

  • 環境対応:欧州排ガス規制(5次規制)に相当する新エンジンを搭載。DPF(ディーゼル微粒子捕集フィルター)の再生領域を拡大し、低速・低回転作業中でもDPF再生が可能。
  • 排気量:100馬力・110馬力モデルには3.8ℓエンジン、115馬力・125馬力・135馬力モデルには6.1ℓの大排気量エンジンを採用。余裕のある作業性能を実現。

2. 作業性と快適性の向上

  • KSAS(クボタスマートアグリシステム)対応:直接通信ユニットを標準搭載。
  • LEDヘッドライト:明るい視界を確保し、作業効率を向上。
  • 標準装備:後方作業灯、リヤハッチ半開き機構、トレーラーカプラなどの人気オプションを標準化。
  • 内装デザインの刷新:内装色を黒色に変更し、高級感を演出。
  • 快適装備:高級ステアリング、ヘッドレスト付きシート、Bluetoothラジオ、2連カップホルダーを採用。

3. 125馬力可変トレッド仕様(AT仕様)の採用

  • ラインアップ拡充:従来のAT仕様は110馬力(排気量3.8ℓ、最大揚力4,000kgf)のみだったが、今回125馬力(排気量6.1ℓ、最大揚力6,100kgf)を追加。
  • ジャッキアップ不要のトレッド調整:北海道の2尺2寸~2尺4寸うねに対応。さらに、前輪リムとディスクの入れ替えにより2尺5寸うねにも対応可能。
  • 標準装備:フロントウエイト取付台(12枚用)とスタビライザを標準搭載。




次回は、コンバインや草刈機など、他の製品を紹介予定。

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