保有台数1万2601台 林業を支える高性能林機
人工林資源の成熟と林業機械化の進展について
戦後に植栽された人工林資源が成熟期を迎える中、林業を産業として再生することが求められています。この背景を踏まえ、林野庁では、先進的な林業機械の開発・導入を推進し、これらの機械の普及と定着を進めています。
林野庁では、高性能林業機械の保有状況を把握するため毎年調査を行っており、令和4年度には次の結果が報告されました。集材用フォワーダの保有台数は前年度比788台増の3,651台、プロセッサ(枝払い・玉切り・集積作業用)は17台増の2,256台、ハーベスタ(伐倒・枝払い・玉切り・集積作業用)は102台増の2,101台で、これらを含めた総保有台数は1万2,601台に達しました。前年と比較すると、1,328台の増加となっています。
また、10年前の平成24年度には5,678台だったため、約2.2倍に増加しています。なお、令和4年度以降、フォワーダにはグラップルローダを搭載していない台数も含まれます。
都道府県別保有台数と所有者別の状況
都道府県別の保有台数については、上記表で詳細を確認できます。所有者別では、最も多いのが会社で8,271台、次いで森林組合が3,300台、個人が545台、林業労働力支援センターが75台、地方公共団体が46台、学校が36台、研究機関が27台となっています。
林業機械の稼働状況
各機械の稼働率は、フォーク収納型グラップルバケットが57%、プロセッサが51%、ハーベスタが50%、スイングヤーダが50%、フォワーダが44%、フェラーバンチャが37%となっています。