松山 草刈り作業の軽減に ニプロモアシリーズを提案

松山=松山信久社長、長野県上田市塩川5155=は、「第77回岩手県全国農業機械実演展示会」で、〝今役立つ〟製品を勢揃いさせる。今回紹介する好評の「スライドモア」、「フレールモア」シリーズは害虫対策にもなる草刈り作業の作業性向上を、すき込み特化型ロータリー「グランドロータリーシリーズ」で稲刈り後の快適な耕うん作業実現を提案する。
【スライドモア】草刈り作業時間の短縮・省力化は生産者の課題のひとつ。そうした課題解決に休耕地やのり面の草刈り作業に導入されているニプロスライドモアシリーズよりTDC1400―0S2台を展示して作業性などを紹介する。
電動油圧仕様のTDCシリーズの特長は①ほ場に適した多彩な作業ポジション②アップカット高速回転で鋭い切れ味③刈り高さ安定で軽快作業可能なゲージローラー④らくらく高さ調節⑤シャックル標準装備で高い耐久性⑥ワンウェイクラッチ内蔵でダッシング防止。
あぜの上面や傾斜地などの作業姿勢が変化するほ場でも、モア本体が作業姿勢を維持するためいちいちトップリンクの調節をする必要がなく、刈高さのムラが少ない作業が可能。ポジションレバーの上げ下げのみで草の刈り高さを調整できる。
作業幅1200㎜・適応トラクタ25※~45PSの「TDC1200」と、1400㎜・35※~60PSの「TDC1400」をラインアップ(※TDC1200はトラクタ質量1.5t未満は装着不可、TDC1400はトラクタ質量1.7t未満は装着不可)。
また、大型トラクタでのり面除草を快適に行える外部油圧仕様のTDXシリーズも登場。こちらの適応トラクタ馬力は50~100PSで、作業幅は1400㎜~1600㎜となっている。
【フレールモア】ロータリーでは作業の難しい長く伸びた雑草や麦稈、二番穂や緑肥などのほ場で軽快な作業が行えると高く評価されており、会場ではフレール爪のスタンダードなゲージローラー仕様のFNC1802RF―Bを展示する。
FNC02Rシリーズ最大の特長は刈高さを安定させるゲージローラーを採用したこと。これにより作業時に爪が土を噛みこむことが少なく、負荷変動が少なくなるために作業が安定し、爪の摩耗も少なくすることを実現させている。また、切れ味鋭いイチョウ形爪仕様と耐久性に優れるフレール爪仕様(型式末尾F)の選択が可能。爪が付いたカッティング軸は1分間に約2000回転という高速回転(PTO540rpm時)。後作業の邪魔にならない細かさで、雑草や緑肥を細断する。
作業幅は1.2/1.4/1.6/1.8mの4機種をラインナップし、適応トラクタ馬力は11~45PS。
【グランドロータリー】好評のグランドロータリーシリーズからSKS2001―0SとSKS2201―0Sを展示する。ポイントは①高いすき込み性能と②土の付着を軽減して快適作業の実現と耐摩耗性を向上した新型G爪の採用。
新型爪は溶着量を増やして耐摩耗性を約1.3倍に向上。また、耕うん部カバーには土塊の衝撃で絶えず土を振るい落とすフロートラバーを採用。均平板上部には土の付着を防ぐアッパーラバー、均平板下部には交換可能なステンレスカバーを採用したことで土の付着を極限まで少なくし快適な作業を実現させている。通常ロータリーと比べてほ場表面に残った稲わら等の残渣物をより多く土中にすき込むことができるように進化させたため、耕うん回数の低減などに貢献している。
この他展示する製品は次の通り。
▽ウイングハロー/WBZ3100N―B・WRZ3900N―B・WRZ4200N―0S▽あぜ塗り機/AUZ355NJC―0S。