農林業機械・農薬・資材についての動向を紹介する

受付時間 平日9:30~17:00

TEL 03-3831-5281

毎週 火曜日発行
 >  > 大阪・関西万博まで約9カ月 急ピッチで建設進む 世界最大級外周2㎞の大屋根(リング)も

大阪・関西万博まで約9カ月 急ピッチで建設進む 世界最大級外周2㎞の大屋根(リング)も

大阪・関西万博まで約9カ月 急ピッチで建設進む 世界最大級外周2㎞の大屋根(リング)も

 「2025年日本国際博覧会」(以下、大阪・関西万博)が、大阪市此花区の人工島・夢洲(ゆめしま)で、来年4月13日~10月13日、開催される。開幕まで9カ月を切った。国際博覧会の日本での開催は「愛・地球博」から20年ぶり。準備の遅れも心配されているが、現地では急ピッチで建設が進められている。
 先ごろ、日本博覧会協会では日本専門新聞協会の記者団を現地に招き、夢洲取材会を開いた。当日は、万博会場のシンボルである大屋根(リング)を見学、西﨑一正広報部長なども出席し質疑応答も行われた。
 会場予定地の敷地面積は約155‌ha。四方を海で囲まれた会場は世界で初めて。リングの屋上からは会場内を俯瞰できるだけでなく、瀬戸内海を望むことができる。リングの建設面積(水平投影面積)は約6万㎡、高さ12m(外側は20m)、内径615m、一周は約2㎞に及ぶ。完成すれば世界最大級の木造構築物となるものだ。
 リングの下は、会期中は会場の主動線として円滑な交通空間となると同時に、風雨、日差しを遮る快適な滞留空間として利用される予定だ。当日説明にあたった大林組(リングの3分の1の工区を担当)では「設計当初は欧州産の赤松の使用が要請されていたが、ロシア・ウクライナ戦争の影響で入手が困難となったのを機に、弊社では、愛媛県産の檜を代替材として調達し、7割を福島県浪江市の集成材工場に、3割を同県郡山市の工場に加工を依頼した。かえって震災からの復興に寄与できた」と話していた。
 リングは109の多角ユニットを日本の伝統的工法である〝貫(ヌキ)工法〟でつないで円を作っている。ゆがみ防止のため金属プレート、ボルトは使用しているものの、釘は使っていない。
 その後、リングの屋上に上がった。視界が一気に開けた。9月末には3工区のリング上部が繋がる予定で、その後、植栽も行う。完成すれば、屋上は会場を俯瞰しながら、瀬戸内海の豊かな自然や夕日を浴びた光景なども望める開放的なスカイウオークになるという。

 

「未来の都市」概要 クボタは〝食と農〟を担当

 

公益社団法人2025年日本国際博覧会協会は、このほど、業界からはクボタも参画するフューチャーライフ万博「未来の都市」(以下、「未来の都市」)におけるパビリオンの展示内容の発表第一弾として、博覧会協会が主体として実施する「共通展示」の概要を明らかにした。
 「未来の都市」は協会とクボタを含む12者の企業・団体による共同出展事業で、組織や企業、業界の垣根を超え、それぞれの知見と技術力を活かし、Society5・0が目指す未来の都市、すなわち経済発展と課題の解決を両立する、「幸せの都市へ」をテーマにしている。パビリオンは会場西側のウォーターフロントに位置し、施設面積約4800㎡と今回の万博のなかでも特に大規模なもの。
 パビリオンでは協会と協賛12者の共創による「15アトラクションの未来体験」が提供される。15のうち、3つが協会が主体の「共通展示」である「テーマ展示」「コモン展示01」「コモン展示02」であり、今回発表されたのはこれら3つの概要。このうち、テーマ展示は「Super Time Lapse~50億年 幸せの旅~」をテーマに人類が誕生してからの過去から未来につながる壮大な物語を〝幸せ〟の観点から映し出す。
 コモン展示01は「Future Life Cube~未来との対話~」をテーマに「Society5・0と未来の都市」の世界・シーンを生活者の目線で表現する。歩くと突然3D空間が見える不思議な体験ができる「3DCube」が4つ並びそれぞれにストーリーが用意されている。
 コモン展示02は「City Walker~ゆめを見た・いまを見た~」と題し、特殊なロボットの頭部に搭乗して「未来の都市」を散策。4つのロボットヘッドで多様なクリエイターが演出する未来の産業/社会を仮想体験できる。テーマの一つが食と農。人形劇の映像で生産から消費まで、安全で安定した生産や的確な材料輸送などをミュージカルで紹介する。
 なお、共通展示以外の12の「個者展示」は「Society5・0と未来の都市」「交通・モビリティ」「環境・エネルギー」「ものづくり・まちづくり」「食と農」の5つのテーマで構成され、クボタは「食と農」を担当する。これら個者展示の内容については、今年秋ごろに公表予定。

 

関連記事

AGRI EXPO新潟 ㉖年2月朱鷺メッセで初開催 

国際農機 作業時の不便解消に 実用的農機パーツを発売

国際農機 作業時の不便解消に 実用的農機パーツを発売

クボタ、大阪・関西万博2025で「未来の食と農」エリアを展示|汎用プラットフォームロボットがスマート農業の未来を描く

クボタ、大阪・関西万博2025で「未来の食と農」エリアを展示|汎用プラットフォームロボットがスマート農業の未来を描く

サタケ、「KOMECT(コメクト)」を第3回九州農業WEEKに初出展|DXを活用した次世代型生産支援システム

サタケ、「KOMECT(コメクト)」を第3回九州農業WEEKに初出展|DXを活用した次世代型生産支援システム