令和6年 畜産の規模拡大進む 1戸あたり乳用牛110頭に

畜産の規模拡大が進んでいることが、農水省がまとめた畜産統計(令和6年2月1日現在)でわかった。1戸あたりの飼養頭・羽数は乳用牛で対前年比2・5%増、肉用牛で同5・2%増、豚が同5・8%増、採卵鶏が同3・9%増、ブロイラーが同2・5%増といずれの畜種においても増加している。また、直近5年(豚、採卵鶏、ブロイラーは令和2年が調査休止のため令和元年の数値)でみても、いずれも一貫して規模拡大のトレンドで進んでいる。
農水省が7月9日に公表した畜産統計(令和6年2月1日現在)によると、乳用牛は全国の飼養戸数が対前年比700戸(5・6%)減の1万1900戸、飼養頭数は同4万3000頭(3・2%)減の131万3000頭。この結果、1戸あたり飼養頭数は同2・7頭(2・5%)増の110・3頭となった。なお、飼養頭数の内訳を見ると、経産牛が82万6200頭、未経産牛が48万6400頭となった。
肉用牛は飼養戸数が同2100戸(5・4%)減の3万6500戸、飼養頭数は同1万5000頭(0・6%)減の267万200頭となった。この結果、1戸あたり飼養頭数は同3・6頭(5・2%)増の73・2頭。
豚は飼養戸数が同240戸(7・1%)減の3130戸、飼養頭数は同15万8000頭(1・8%)減の879万8000頭。この結果、1戸あたり飼養頭数は同153・3頭(5・8%)増の2810・9頭。
採卵鶏は飼養戸数が同50戸(3%)減の1640戸、成鶏めす(6カ月齢以上)の飼養羽数は同115万羽(0・9%)増の1億2972万9000羽。この結果、1戸あたり成鶏メス飼養羽数は同3000羽(3・9%)増の7万9100羽。
ブロイラーは飼養戸数が同50戸(2・4%)減の2050戸、飼養羽数は同339万6000羽(2・4%)増の1億4485万9000羽。この結果、1戸あたり飼養羽数は同3300羽(4・9%)増の7万700羽となった。