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横山選手が総合2位 JLCで今井選手と躍動 やまびこ 

横山選手が総合2位 JLCで今井選手と躍動 やまびこ 

 横山選手(下段中央)と今井選手(同左から2番目)を囲むチームやまびこスタッフ

 

 6月1日・2日に青森県青森市のモヤヒルズで行われた第5回日本伐木チャンピオンシップ(JLC)で、やまびこ=久保浩社長、東京都青梅市末広町1―7―2=のエコーチェンソー「CS7330P」を使用した今井陽樹選手が総合成績6位、横山大蔵選手は見事準優勝の成績を収めた。横山選手は世界大会への出場が決まり、更なる活躍が期待される。

  今井選手(ひのきや、群馬県)、横山選手(下仁田町森林組合、群馬県)ともにエコーブランドの最新モデル「CS7330P」を使用。排気量73・5㎤のハイエンドプロソーで、高出力を生み出すべく国内初となる新設計の「6流掃気シリンダ」のエンジンを搭載。それぞれ異なる掃気角度が、理想的な混合気を燃焼室内に生成し、最適な燃焼を実現するなど、本格伐倒作業から伐木競技まで兼用することが可能な国産大排気量モデルとなっている。
 両選手はプロフェッショナルクラスで60人中上位12人という狭き門をくぐり抜けて決勝に進出。横山選手は見事WLC(世界伐木チャンピオンシップ)出場を決定した。今井選手は残念ながらWLC出場まであと一歩及ばなかったものの、大会を通じて両選手がECHOブランドをPRしたことに加え、やまびこチェンソーを使用するユーザーが世界大会に出場するという、同社にとっても大変収穫のある大会となった。なお、第35回世界伐木チャンピオンシップは今年9月にオーストリアで開催される予定。
 枝払い競技の種目別で1位となった今井選手は同競技終了後に「この競技が本当に好きで第1回から出場している。世界大会に行くといろいろな国の人と出会えるのが面白いからをやっているようなもの。この先もずっと続けていく」と述べた。また、ソーチェン着脱と接地丸太輪切りの2種目で1位を獲得し、総合でも2位となった横山選手は表彰台で「今回の大会は不安いっぱいの中で始まったが、全国で高め合っている仲間たちの顔を見たら楽しくなり、精一杯の力を出した結果、表彰台に上がることができた。支えてくれた家族と職場と仲間、そして、運営スタッフや審判団の方々に感謝の気持ちでいっぱい。世界大会は3度目の挑戦になるが、海の向こうでまた会おうと約束している仲間がいる。チェンソー一つでこれだけの人が集まり、これだけの熱量で高め合える素晴らしい競技に出会えたことに感謝している」と述べた。また、表彰式終了後にやまびこチェンソーについて尋ねると「普段の仕事から活用しているが、海外メーカーの製品に負けないパワーを感じ、何よりも国内メーカーなので部品供給もスムーズにできるなど多くのメリットを感じている」「競技用のチェンソーにはバイオ燃料を使ったが普通の燃料と全く遜色なく、排ガスが綺麗な印象。競技を通じて得たデータなどで製品開発のお役に立てるなら貢献したい」とも話した。両選手の大会結果は次の通り。
《今井選手》予選1位通過(合計点数1320点)、総合順位6位(合計点数1522点)。▽ソーチェン着脱=126点▽丸太合わせ輪切=132点▽接地丸太輪切=230点▽伐倒=604点▽枝払い=430点(種目別1位)。
《横山選手》予選10位通過(合計点数1263点)、総合順位2位(WLC出場・合計点数1567点)▽ソーチェン着脱=132点(種目別1位)▽丸太合わせ輪切=163点▽接地丸太輪切=238点(種目別1位)▽伐倒=614点▽枝払い=420点。

両選手が使用したエコーCS7330P

 

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