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三菱マヒンドラ農機オンラインメッセージ Together We Challenge 挑戦する喜びの共創

三菱マヒンドラ農機オンラインメッセージ Together We Challenge 挑戦する喜びの共創

三菱マヒンドラ農機=齋藤徹社長、島根県松江市=は3月25日、販売店約270社と三菱マヒンドラグループに向け、オンラインでメッセージを配信、また『2023年販売店表彰』を行った。齋藤社長は「皆さまと共に『Together We Challenge 挑戦する喜びの共創』を新ブランドパーソナリティとし事業に取り組んでいく。グレートスモールな会社を目指し改革を進め、挑戦を続けていこう」と呼びかけた。吉田康二国内営業本部長は販促活動へ協力を要請した。

 冒頭、齋藤社長が、2023年度の状況、マヒンドラグループとのシナジー、社内改革の進捗状況、開発商品などを説明。「『Together We Challenge 挑戦する喜びの共創』を今年のブランドパーソナリティとして掲げて事業に取り組んでいくことを決めた。ともに、小さくても存在感のある〝グレートスモール〟を目指していこう」と呼びかけた(別掲)。
 続いて、吉田康二国内営業本部長が事業方針を説明、更なる販促活動へ協力を要請した。その後販売店表彰。
【プレミアム表彰・エリアトップ賞】㈱菱農(北海道支社)、㈱山本農機店(東北支社)、茨城菱農㈱(関東甲信越支社)、㈲中村農機商会(中部支社)、志摩機械㈱(西日本支社)、㈱ヨシタケ(九州支社)の6社。
【プレミアム表彰・コストパフォーマンス賞】▽北海道支社=㈱ホクノウ機器販売、㈲A.M.Ⅰ小林、余市精菱機械㈱▽東北支社=㈱丸大工機商会、桜屋機械㈲▽関東甲信越支社=岩間農機㈱、㈱秋山農機、㈲ファームマシン平沢▽中部支社=㈲志田農機、山本機械販売㈱、㈱福島農機商会▽西日本支社=㈱阿波菱機販売、㈱勝井農機、下村農機商会▽九州支社=㈱石橋アグリビジネス、㈲日の出商会。
【セールスマン表彰】
 ▽ダイヤモンドセールス賞(三菱扱いメイン1億円以上)=北海道支社・㈱砂田興産・砂田健児(代表取締役社長)、同・㈲A.M.Ⅰ小林・小林将大(営業部主任)、西日本支社・滋賀三菱農機販売㈱・北健一(取締役特約店販売課課長)。
 ▽プラチナセールス賞(三菱扱いメイン8000万円以上)=北海道支社・㈱菱農・高田信行(深川店店長)、西日本支社・滋賀三菱農機販売㈱・福永晃平(能登川営業所所長)。
【プロサービスコンテスト表彰】▽トップメカニック賞=九州支社・㈲原田・原田義大▽ベストメカニック賞=北海道支社・余市精菱機械㈱・新岡明広(工場主任)、東北支社・㈱山本農機店・山本博貴(サービスセンター長)、関東甲信越支社・㈱佐和田機械・松田優介(常務)、中部支社・㈱小出農機・藤田純一、西日本支社・㈱勝井農機・山口久夫。以上敬称略。

齋藤社長のメッセ―ジ

 【事業環境の振り返り】この5年間、国内売上は若干縮小していますが、グループ全体での売上はほぼ横ばいをキープしています。来年度に向けては、国内ではKUSANAGIやXPS(クロスピーエス)田植機も販売が本格化し、新たな新商品の投入も予定しております。また、北米もしばらく調整が続いているものの、需要は底を打ったとみています。国内は厳しい状況は続きますが、各所で最善を尽くし、売るべきものを確実に売って、事業を上向かせていきたいと考えています。
 国内市場は5年間で主要3機種であるトラクター・コンバイン・田植機の販売台数が約1/4減少しており、市場が急速に縮小しています。今後も縮小傾向は続くと予想され、当社としても本機以外でKUSANAGIのようなお客様に新しい価値を提供できる商品を増やしていく考えです。
【2023年度の状況】国内市場については、当社の4月から1月までの販売台数は、国内農機市場の減少に伴い、対前年比減少。しかし、当社のシェアは、3機種とも前年より増加しております。これは厳しい市場環境において市場が縮小している中、営業第一線の努力の賜物だと思います。今後も是非シェアアップが出来るよう、営業第一線の奮闘を期待しています。
 海外事業については、昨年計画通り欧州再輸出を開始、ベルギー、オランダ、ルクセンブルグのベネルクス3国を皮切りに、ポルトガルやトルコなどEUを中心に販路拡大へ向け取り組みを行っています。韓国向けには、今春新型6・8条田植機の供給を開始しました。
 国内で縮小する水田関連事業を維持するため、韓国は非常に重要性の高い市場です。LS社からは想像以上の出来栄えとの高評価を頂き、当初の予定数から積み増して受注を頂いています。国内事業はもちろん、事業全体を安定させるため、海外事業の拡大は必須の取組みです。今後も海外ポートフォリオを拡大し、安定して利益を出せるようビジネスを構築していきたいと考えています。
【マヒンドラグループとのシナジーに関して】ヒサルラー製品の国内累計販売台数が昨年末に1000台を超えました。適合馬力帯トラクターの販売台数や保有台数、弊社のウェブサイトのアクセス状況などからまだまだ潜在需要は全国にあると考えます。さらに、KUSANAGIとこのヒサルラー製品の谷間を埋める、中・小型トラクターに適合する作業機の新規開発、国内導入も視野に入れております。
 また、本年はさらなる作業機取り扱いの拡大を予定しています。性能とコスト競争力の優れたヒサルラー製品が、国内で大きな反響を集めましたが、本年はさらに国内に適応する製品を発掘し、輸入に向けて準備を進めています。長引くインフレで市場が冷え込む中、コストパフォーマンスに優れた商品は農家にアプローチしていくのに大きな武器になると考えています。既に需要や適応性を確認するため、帯展などでもリサーチを行ってきており、早い段階での国内導入を考えています。ぜひ、ご期待ください。
 これらの製品をきっかけに新規のお客様へ積極的にアプローチしていきましょう。
【社内改革】昨年は組織改革やタブレット導入による業務改革を進めてきました。営業の組織改革では、レポートラインをシンプルに短くして、組織をフラット化するなどして情報伝達経路を短縮、素早いオペレーションが可能な組織体制に変更しました。また、現場の営業マンにはタブレットを配布し、いつでも在庫状況やマニュアルの確認、見積りなどをできるようシステムを整備しました。タブレットは製造部門でも導入し、全社的に業務効率化と品質向上の取組みを進めています。
 開発においては、全国で現地ユーザーへのヒアリング調査を強化。昨年からスタートした、設計改善プロジェクト「3R活動」にも継続して取り組んでおります。加えて、限られたリソースを最大限生かすため、海外機とのプラットフォーム共通化による開発効率向上にも取り組んでいます。
【開発商品について】昨年11月にディスクハローKUSANAGI、2月には6条/8条植え田植機XPSを発売しました。これは継続して取り組んできた「商品が一丁目一番地」の考えを徹底してできた当社の自信作です。中長期目線で見て、お客様にも必ずやいい買い物をしたと言っていただける商品になったと確信しています。KUSANAGIに関しては、ウェブサイトでも実演依頼を受け付けており、新規のお客様からのご興味も多数寄せられています。ぜひ、積極的に実演を実施してください。
【Together We Challenge】
「Together We Challenge 挑戦する喜びの共創」。本年1月、これを新しいブランドパーソナリティとして掲げ、事業に取り組んでいくことを決めました。
 今の世の中、自前主義だけでは何もできない。私たちの会社の従業員だけでなく、お客様やディーラーの皆さま、地域、行政、沢山のステークホルダーと一緒になって、こだわりの農業に喜びをもって取り組めるよう新しい価値の創造にチャレンジしていこう。そのような思いを込めて、このブランドパーソナリティを掲げました。様々な垣根を超え、同じ課題に取り組んでいく仲間として、これからも取り組んでいきたいと思っています。
 今年も皆さまと共に、小さくても存在感のある、〝グレートスモール〟な会社を目指して改革を進め、事業運営に取り組んでまいります。意志と行動によって未来が変えられることを楽しみ、挑戦を続けてまいりましょう。

吉田本部長の事業方針説明

 【2023年度の振り返り】日頃は三菱農業機械の拡販にご尽力頂き厚く御礼申し上げます。
 国内農機市場が低迷し、特にコンバインや田植機などの稲作用機械市場が減少する中で、私達は作業機への取り組みを強化しています。代表的な製品がディスクハローやディープチゼルです。ヒサルラー製品は、昨年、累計販売台数が1000台を突破し記念のセレモニーを行いました。また、昨年10月には国内生産の自社製品として小型ディスクハローKUSANAGIを市場投入し、こちらもお客様より大変ご好評いただき、本年度の販売目標を達成する見込みです。
 また、昨年はみどりの食料システム戦略への取り組みの一環として、一発ペースト施肥マム9号の生育実証テストを実施しました。多くの販売店様にもご協力頂きました。実証テストの結果は圃場ごとに違いはありますが、実証圃の平均収量は、農林水産省の全国平均を約5%上回りました。食味に関しても「優良」以上が8割に達し、一発ペーストの効果がデータでも実証できました。ぜひ、お客様にもこの結果をお伝えいただき、ペースト施肥田植機の積極的な提案をお願いします。
【2024年度の取り組み】2024年度のテーマは新商品及び独自商品の販売拡大と新規顧客の獲得です。①新商品投入による販売拡大、②環境対応独自商品(ペースト、紙マルチ田植機)の普及拡大、③作業機を足がかりとした新規顧客の獲得、これらが活動の主軸になります。それぞれの活動に関しては、実店舗や実演などのオフラインとオンラインの連携を強化することで、潜在ユーザーを掘り起こし販売拡大に繋げていきます。特に新規のお客様や当社製品にご興味をお持ちの方へ、インターネット上でアプローチを行い、店頭やイベントへの誘致を行います。限りあるリソースで最大限の成果を出せるよう今後も積極的にオンラインを活用していきます。
 まず、新商品に関しては、この2月に新型6条・8条植XPS田植機を発売しました。これからの春シーズンに向けて、是非拡販をお願いいたします。
 2つ目の環境対応独自商品の取り組みでは、有機米栽培に取り組まれているユーザー様を中心に、全国22カ所で紙マルチ田植機のモニターを実施します。農林水産省ではオーガニックビレッジの創出に取り組む自治体を支援しており、その数は現在93市町村まで増えています。安全で安心して食すことができる有機米作りに最適な当社の紙マルチ田植機を全国でご使用頂き、販売を拡大していきます。
 3つ目の新規顧客獲得のキーになる商品はKUSANAGIです。当社のWebサイトから申し込みいただける実演依頼は90%が他社ユーザー様です。この強力な商品をフックにして今まで手が届かなかったお客様を獲得していきます。新しいKUSANAGIのPR動画も作成しましたので、是非販売活動にご活用ください。

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