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クボタ発表の新製品(2~4月発売) 

 クボタ農機国内営業本部(鶴田慎哉本部長)は、1月10日、KSAS関連及び10機種17型式の新製品を発表した。本紙では回を分けこれを紹介している。最終回の今号は、5インチ籾摺りライン組み込型の新型色彩選別機『選別王』と『乗用型たまねぎピッカー』、野菜類へも活用しやすい農業用ドローンT25K。★は新機能。価格はすべて税込みメーカー希望小売価格。

目次

色彩選別機 選別王

【クボタ色彩選別機選別王】KG―S55X。

 


《選別精度の向上》①★従来機(KG―S50X2)より溝シュートを5本増やし55本にすることで、1シュートあたりの米の流量を減らし、米の重なりを防ぐことにより選別精度を向上②★黒点等のある米の中心を検出し、不良米1粒1粒を狙って吹き飛ばすので、良品の共連れが少なく、高精度の選別が可能。
《不良品混入率10%でも安定した処理が可能》オール1次選別構造と応答性の高いバルブを採用することで、不良品混入率が10%でも能力が落ちにくく、安定した処理が可能。
《最大処理能力2.3t/hを実現》★従来機と比較して約10%アップとなる最大処理能力2.3t/hを実現し5インチもみすり機の最大流量に対応できる余裕をもった選別処理が可能となった。
《赤色LED標準採用》★赤色LEDを標準装備することで、活青米や青未熟米の選別有無をタッチパネルで簡単に切り替えできるようになった。
《7インチ大型タッチパネルの採用》★7インチの大型タッチパネルを搭載し、大きな文字等で見やすくなった。また、直感操作が可能なアイコン表示を取り入れ、操作性も向上した。
《KSAS対応(オプション)》KSAS乾燥調製システムに接続することで、カメムシ被害、ヤケ、シラタなどの選別結果を地図上で色分け表示し、次年度の防除作業などの営農計画に活用できる。
《高いメンテナンス性》★側面の点検窓を従来機より約3倍大きくし、前後ガラス面の定期清掃をより簡単にできる。また、昇降機側面にも開口部を設け、昇降機内部の清掃もできる。
 発売は2024年4月予定。
 価格は299万2000円。

乗用たまねぎピッカー

【クボタ乗用たまねぎピッカー】KOP―1R。



《開発の狙い》現状のたまねぎの収穫作業は歩行型の収穫機によって行われているケースが大半だが、乗用型の収穫機械化体系を確立するための機種として開発した。
《高能率な収穫作業が可能》★最大作業速度は0.5m/s(従来機歩行型比の約2倍)。追随する運搬車と連携して高能率な収穫作業が可能。
《高精度作業を実現》①★たまねぎの搬送経路には作物に優しいゴムや樹脂を使用しているので、たまねぎの傷付きを抑える②★分離コンベアを採用したことにより、たまねぎと一緒に搬送された石や土塊を分離することができる③★排出シュートは左右に調整可能なので、鉄コンテナに均一にたまねぎを収納できる。
《着座姿勢で楽に選別》★選別コンベアの両側に補助者用のシートを2席設置した。座ったままの姿勢で楽に選別できる。
《簡単操作》操作レバー類は手元に集約した。走行・掘取部の操作は簡単に行える。
《軽量コンパクト》府県のほ場に適合するコンパクトな機体サイズ。
 発売は2024年3月。
 価格は647万9000円。

野菜類にも対応のドローンT25K

【クボタ農業用ドローン】T25K



《開発の狙い》野菜類への活用ニーズに応え、多量散布を実現すると共に、更なる安全性、作業性を追求した新型機を投入する。
《液剤散布装置をノズル方式からアトマイザー方式に変更》①★ディスクの回転で薬液を飛ばすアトマイザー方式を採用することで、液剤の毎分吐出量を24ℓ/分(従来機T30K比4.4倍)に増大し、野菜類の防除にも活用しやすくなった②★従来機は固定されていた液滴サイズを、ディスクの回転数を変えることで50~500㎛で調整でき、より作物や薬剤に合わせた散布が可能となった。
《粒剤散布装置の機能向上》①★粒剤の毎分吐出量を72㎏/分に増大した(従来機T30K比1.4倍)②★従来機では別パーツとして取付けや取外しが必要だった飛散防止カバーを散布装置と一体化することで、液剤散布装置と粒剤散布装置のタンク交換が容易になった③★投入口のストレーナ採用によりインペラ部への肥料詰まりを軽減した④★排出口の採用により残った剤の排出が容易になった。
《作業性の向上》①★送信機液晶画面の高輝度化を行い、従来機では5.5インチであった画面サイズを7インチに拡大することでより見やすくなった②★カメラで測量し、自動散布飛行に必要なほ場マップの作成が可能になった(RTK対応必須)。
《安全性の向上》①★アームのワンタッチロックレバーを従来機のシングルロック式からダブルロック式に変更し、より安全になった②★障害物レーダーの検知範囲を拡大し、さらに空間認識しながら障害物を検知可能なビジョンセンサーも搭載することで安全性を向上した。
《KSAS対応(別途KSASへの入会が必要)》KSASと連携することで、従来機同様に自動で作業日誌が作成でき、航空法が定める飛行日誌の形式で出力も可能。さらにリモートセンシング用のドローンも併用することで、可変施肥作業を行うことも可能。
 発売は2024年2月。
 価格はT25Kが169万3560円。バッテリが27万5000円、粒剤散布装置が15万1800円、充電器が20万5260円。

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