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クボタ KSASマーケットプレイス拡充 GAP、Jクレ機能も追加

クボタ KSASマーケットプレイス拡充 GAP、Jクレ機能も追加

 クボタ(北尾裕一社長)は、同社がサービス提供する営農支援システム「KSAS」(クボタスマートアグリシステム)の利用者がKSASの追加機能の取得や他社製営農関連サービス等を利用できるウェブサイト「KSAS Marketplace」をリニューアルする。使い勝手を向上、また、KSASの新機能として「GAP管理システム」と「クボタJ―クレジット支援サービス 大地のいぶき」を追加。農業従事者が一気通貫で多様なサービスを利用できる環境を整える。

【KSAS Marketplaceのリニューアル】近年、同社のKSASなど多様な営農関連サービス等が登場している。農業生産者からは、サービス間のデータ相互利用や、点在する様々なサービスのホームページなどから生産者自身が使いたいサービスを手軽に探したいといったニーズなどがある。こうしたニーズに応え同社は、利用者がKSASの新機能に加え他社製営農関連サービスも含めて、使いたいサービスを取得できるウェブサイト「KSAS Marketplace」を昨年3月に開設した。
 このほど「KSAS Marketplace」をリニューアルし、新機能の追加とサイトの利便性の向上を図った。また、より多くの人にスマート農業に係るサービスを知ってもらえるよう、KSAS会員以外もウェブサイトの閲覧が可能になった。但し、サービスの使用には会員登録が必要。
【追加する機能】「KSAS Marketplace」に「GAP管理システム」と「J―クレジット支援サービス」の新機能を追加する。
《GAPシステム》①概要=GAP(農業生産工程管理)では、持続可能な農業を実現するために、農業生産における農作物の安全だけでなく、環境や労働安全にも配慮した生産工程管理が求められている。同サービスでは、農業生産活動に伴うさまざまな情報を、GAPの「点検項目」に関連付けて整理することにより、生産者の負担軽減を図りながら、農業生産とGAP認証・改善活動との両立を支援していく。
 ②主な特長=▽営農情報などをGAPの「点検項目」に関連付けて整理:営農情報など(KSAS蓄積データとの連携含む)、農業生産活動に伴うさまざまな情報をGAPの「点検項目」 に関連付けて整理することにより、GAPの取り組みにかかる生産者の負担を減らす。
 ▽認証機関への「実践・記録」情報の開示:認証機関に対して、本サービス上で「実践・記録」情報を開示することにより、審査 ・認証を円滑化することができる。
 ▽2024年1月末時点の対応GAPは「JGAP2022(青果物、穀物、お茶)」、「AsiaGAP Ver2.3改1(青果物、穀物、お茶)」になる。
 ③利用料=月額1100円(税込)※利用開始から1年間は利用料無料。
《クボタ J―クレジット支援サービス 大地のいぶき》①概要=同社では、日本農業における温室効果ガス削減に向けた取り組みの活性化を目指し、J―クレジット制度「水稲栽培における中干し期間の延長」の活用をサポートしている。同サービスでは、制度を活用したい生産者を、同社が管理人を務める任意団体「クボタ大地のいぶき」がとりまとめ、安心して手軽にJ―クレジット制度に参画できるように支援する②主な特長=J―クレジット制度「水稲栽培における中干し期間の延長」に取り組みたい生産者の参加登録を受け付け、制度の活用に必要な情報を提供する。J―クレジット制度活用に、申請の手続きや審査対応など、複雑な手続きを一括して行うことで、生産者のコストや手間の負担を軽減する。営農支援システム「KSAS」やほ場水管理システム「WATARAS」との連携への制度活用には、直近2年間の中干し期間がわかる記録などの様々な書類を提出する必要があるが、営農支援システム「KSAS」やほ場水管理システム「WATARAS」と連携することで、必要なデータをより少ない負担で記録を取得できる③利用料=無料(登録費や利用料などは一切かからない)。
《申込方法》KSAS営農コースに入会が必要で、申込はKSAS専用WEBサイト(https://agriculture.kubota.co.jp/ksas/index.html)から受付。
《コース・料金体系》①KSAS営農コース=担い手向けの圃場管理や日誌等の営農マネジメント機能を利用できるコース。KSAS対応機と連動することで、収量や品質の向上等、課題解決に取り組め経営の安定化が期待できる②KSAS機械サポートコース=主に販売会社・販売店・JAが顧客の機械順調稼働をサポートする。KSAS対応農機を持つユーザーが無料で利用できるコース。顧客がスマートフォンで機械情報を確認できる「MY農機」サービスも提供している③システム利用料=KSAS営農コースは、無料プラン(登録ほ場枚数100枚以下):初年度無料(1年間)、2年目からも無料と、有料プラン(登録ほ場枚数101枚以上):初年度無料(1年間)、2年目からは月額2200円(税込)がある。KSAS機械サポートコース(MY農機サービス含む)は無料。
 サービス開始は、2024年1月31日。
【将来展望】「KSAS Marketplace」で利用可能な他社製営農関連サービスを拡大していく。「KSAS Marketplace」を基盤として、各農業従事者がより多くの選択肢の中から自身のニーズに合った営農支援サービスを導入できる環境を整え、スマート農業の推進をサポートする。
 同社では「農業の生産性向上により、使用する農薬・肥料・水の量を適正化することでの環境負荷の低減や、農業従事者の労働環境を改善することが期待されます。今後も、農業の生産性向上の実現やSDGsの達成への貢献に向け、多様な営農サービスを提供するパートナーと連携して、サービスの開発や拡充に取り組んでまいります」としている。

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