【時の人】1月1日付で北海道クボタの代表取締役社長に就任した 道信和彦氏
共創の精神で成長
1月1日からの就任となるが、〝戻ってきた〟というのが正確か。愛知工業大学卒業後に1989年4月にクボタへ入社した道信氏は、クボタ製品拡販に関するさまざまな職務を担った中で2009年4月から1年8カ月、北海道の営業責任者をしていたからだ。「再び北海道クボタの皆さんと仕事ができる縁を得て身の引き締まる思いと同時に嬉しく思っている。社員が仕事に誇りを持って働ける会社づくりを共に目指したい」と述べた。
その目指す方向のキーワードに『共創の精神』を上げる。「人の成長こそ経営の最大の資産。前任の渡邉社長は自社の成長に繋がる経営手腕を発揮して強固な基盤を築かれたが、その根底として人づくりに注力された。私も北海道クボタの社是である『一、創造する、一、挑戦する、一、調和する』の価値観を共有し、社員の皆さんが自分自身と会社の成長を共に実感できる会社づくりを行っていく」。
北海道農業の印象について、「10年前と異なり精密農業が急速に進んできた」と述べる。クバンランド作業機拡販にも携わった経験を活かし、市場の変化やニーズを捉え、北海道農業発展に貢献する提案を行っていくことを強調した。
岡山県出身。昭和41年6月20日生まれの57歳。奥様と娘さん一人の3人家族で、奥様は北海道出身。