国内出荷3.5%増2437億円 30~50PSトラ等増加 日農工令和5年出荷実績
出荷実績の合計と国内向の経年推移(日農工資料をもとに本紙作成)
日本農業機械工業会(木股昌俊会長)は、1月23日、令和5年1―12月の農業機械の生産・出荷実績(日農工統計)をまとめた(詳細な表は本紙2面)。
令和5年の年間の農機出荷額は対前年同期比6・5%減の4193億4800万円となった。国内向けは同3・5%増の2437億4000万円と増加した一方、輸出向けは同17・5%減の1756億800万円と減少したため、合計でも減少する結果となった。
合計を直近10年の経年で見ると、最も高かったのは平成26年4798億7200万円。令和に入ってからは元年4609億4500万円、令和2年4024億7300万円、令和3年4728億1700万円、令和4年4485億700万円と推移している(令和4年以前はいずれも確定値)。
また、国内向けの推移をみてみると、こちらも平成26年が最も多く、3040億6500万円。その後、27年2843億5500万円、28年2651億2900万円、29年2627億1900万円、30年2592億4400万円、令和元年2709億100万円、2年2263億7400万円、3年2423億1700万円、4年2355億3400万円などとなっている。
令和5年出荷累計を機種別で見ると、前年同期を上回ったのは、30PS~50PSトラクタ(9・4%増)、コンバイン(5・7%増)、籾すり機(21・8%増)、乾燥機(6・7%増)、農用運搬車両(23・1%)など。
なお、生産実績の累計は合計が同5・7%減の4081億6000万円。うち国内向けは同6・6%増の2423億1200万円と増加した一方、輸出向けは同19・3%減の1658億4900万円だった。