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栃木県スマート林業研修会 松本システムがシン・ラプトル等披露

栃木県スマート林業研修会 松本システムがシン・ラプトル等披露

 栃木県は、11月15日、栃木県森林組合連合会(江連比出市代表理事会長)及び松本システムエンジニアリング(松本良三社長)の協力を得て、塩谷町内の森林で「スマート林業研修会」を開催した。当日は、松本システムエンジニアリング製のラジコン伐倒機「シン・ラプトル」、フェラーバンチャザウルスDX、植栽機「テリジノロボ」の3機種が現場で実演。県内の林業関係者のほか、関東森林管理局、林野庁など約100人が参集し、最新の林業技術を学んだ。

 研修会開催にあたり、はじめに江連会長が挨拶。「今後いかに機械を使い林業の生産性を高めるか、そしてそこで働く人たちが安心して安全に林業に取組むことができるかが大きな課題となる。そうした観点から本日の研修を実のあるものとして、技術力を高めて頂きたい」と述べた。また、栃木県環境森林部の小野寺一行部長は「県では、林業の生産性向上、労働安全の確保を図るため、ドローンやロングリーチ伐倒機など未来技術を活用した検証事業に取り組んでいる。本日は、開発中の林業機械をいち早く実演する研修会となっている。ご参加の皆様には最新の林業を体験し今後の林業経営への参考として頂きたい」と述べた。
 その後、松本社長が今回の研修会に持ってきた3機種について説明。「シン・ラプトルは、林野庁の事業で開発している商品で現場での実演ははじめて。最大伐採径は50㎝で間伐を想定して開発。上り下り45度走破可能(アシストウインチ使用)で伐倒し、持ち上げて運搬できる機械だ。操作はすべてラジコン。遠近感のわかる立体映像をVRゴーグル等を用いて見て操作する」。フェラーバンチャザウルスDXは伐倒、路網作設、グラップルなど1台5役を担えるフェラーバンチャザウルスロボの強化型新モデルで、刃とバケットの位置関係を大きく見直すことで刃が立木に滑らかに入るようになったなどと説明。テリジノロボについては、植え穴を掘り、水を噴射、苗を落とし転圧するまでの作業をワンタッチで行うなどと説明した。
 説明に合わせて実演が行われシン・ラプトルは見事に木を伐倒し、運搬する様子を、フェラーバンチャザウルスDXはきれいな切断面で伐採する様子を、テリジノロボはきれいに苗木を植える様子が披露された。
 会場では、試乗体験も行われ、いずれも現場を提供した、かはら森林組合の組合員が体験。シン・ラプトルの操作を体験した同組合でプロセッサを担当しているという柳田さんは改善してほしい点はまだあるとしつつも「自分の体を使わず作業できるのはラクになるし、怪我も減ると思うので良いと思う」と期待を示した。また、江連会長も「林業の大きな課題の1つが事故の多さだ。それを抑制、防止するためには最新鋭の機械が必要となってくる。そういった意味で(シン・ラプトル)は、機械に乗らず作業ができるというこの上ない機械。早く完成して現場で活用できるようになることを期待している。近年はICT化が進んでおり、労働力軽減、生産性向上が進むことで若い人がどんどん入ってくる魅力ある林業となれば」と語った。
 今回の研修会について、松本社長は笑いながら無事機械が動いてホッとしたとしつつスマート林業については、「1人でたくさんの効率の良い仕事をするためには、ソフトウェアだけでなく、機械の進歩が必要だと考えている」との見方を示した。加えて、現在開発中のテリジノロボや林業展で実演したアマルガロボについては「日本の急峻な地形に対応する造林機械がないことから開発をスタートさせたが、政府でも花粉症対策として、造林を強力に進める方向に切り替わってきた。良いタイミング。いろんな意見を聞いて仕上げていきたい」と述べた。

 

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