第146回種苗交換会 近未来農業に高い関心
第146回秋田県種苗交換会及び第75回秋田県農業機械化ショー
第146回秋田県種苗交換会及び第75回秋田県農業機械化ショー(主催:秋田県農業機械化協会)が潟上市で11月2~6日まで開催された。
開会式で白石光弘・秋田県農業機械化協会会長は「聖農・石川理紀之助翁生誕の地、潟上市で開催されるのは2006年以来17年ぶりとなる。基盤整備事業に伴い増加している農業法人やスマート農業への対応、農作業事故防止対策の充実など我々が果たすべき課題は少なくない。安心して使える安全な機械、営農規模に合った機械の安価で安定した供給、メンテにも万全を期さねばならない。一致協力して参りましょう」と挨拶した。
会期中は、夜間大雨となった日が多かったものの、開会時間中は連日、好天、空は高く夏日に近い日が続いたが、来場者が会場内を歩くには打ってつけの日和となった。
今回は本会場40ブースに会員会社、傘下企業が大型農機、スマート農機、同会場初公開の新製品なども含め多数の機械を展示・実演。また駐車場側には農薬、肥料等の出展、別会場でドローンの実演も行われ、来場者を飽きさせなかった。
「今年は会期をこれまでの7日間から初めて5日間に短縮しての開催だったが、交換会全体の来場者数は、初日の2日が15万人、3日が17万人、4日が13万人、5日16万人で4日間の合計は61万人となっている。単日平均の来場者数は前回を上回っており、まずますの成功だったと言っていいと思う。秋田は2年続きの不作で、農家は購買意欲はあるものの、交換会に出品されている最先端の自動農機などには手が出ないという感じだった。来年の商戦は懸念されるが、近未来の農業を見るという意味では非常に関心が高く、若い担い手の来場も多かった」と中安農機商組専務理事は話していた(11月6日)。