米の1等比率厳しく
1等比率は59・6%
農水省は10月31日、5年産米の農産物検査結果(速報値、9月30日現在)を公表した。
1等比率は59・6%と前年同期比で16・2ポイント、前回調査(9月31日時点)からは9・3ポイントの下落となった。都道府県別では、地域によって差異が大きくなっている。特に高温少雨の影響が懸念されていた新潟県は前年同期比60・9ポイント下落の13・5%と非常に厳しい結果となった。このほか、山形が同41・7ポイント下落の54・7%など。
同日の定例会見で宮下農相は「厳しい高温に見舞われた地域では検査等級や収量の低下がみられ、稲を生産する農業者の経営への影響が懸念されている。そのような地域でも、『にじのきらめき』『新之助』など高温耐性の品種では比較的検査等級の低下が抑えられている。温暖化に伴う影響は今後も引き続き懸念されるため、各産地では、高温耐性品種への転換や高温対策技術の導入を更に進める必要がある。農水省としては優良な品種の開発を進めるとともに、各都道府県による高温耐性品種への転換や栽培方法の見直しの実証などに対し、現在検討される補正予算で必要な予算を確保したい」とした。