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5年産水稲 作柄全国平均は100 高温等で収量減の地域も

県ごとに差が大きく 

農水省は、10月13日、令和5年産水稲の作付面積及び9月25日現在の予想収穫量を公表、5年産水稲作柄が全国平均では100となったことがわかった。
 地域別で見ると北海道が104、東北101、北陸97、関東・東山102、東海99、近畿99、中国101、四国100、九州99、沖縄99となっており、地域によって大きな差がある。更に県別で見ると、東北においても岩手104,宮城105と作柄が良い地域がある一方、秋田が97でやや不良な地域もあり、県ごとでも差が大きい。「やや良」となったのは、前述の北海道、岩手、宮城のほか、栃木(105)、千葉(103)、青森、福島、茨城、群馬、和歌山、岡山、島根、山口(102)となっている。「やや不良」となったのは10府県。
 一方、令和5年産水稲の作付面積(青刈り面積を含む)は前年産から1万4000ha減の153万1000haでうち主食用作付面積は同9000ha減の124万2000haと見込まれる。
 また、9月25日現在における水稲の地域別の10aあたり収量は全国平均で平年に比べ2㎏低下の534㎏。その他の詳細は上表の通り。なお、9月25日時点では、全国の約4割が未収穫であり、今後の推移により今回の結果は変わる。なお、次回10月25日時点の結果は11月上旬に公表予定。
     ◇

 令和5年産水田作付け状況、WCS、輸出用米で増加


 農水省は、同日、令和5年産の水田における作付け状況(9月15日時点)も取りまとめ、公表した。主食用米は前述の通り9000ha減の124万2000ha。都道府県別では2県が前年並み、8県で増加する結果となった。
 一方、戦略作物で増加したのは、新市場開拓用米(輸出用米等)で同2000ha増の9000ha、WCS用稲が同5000ha増の5万3000ha。そのほか米粉用米が前年並みの8000haだった以外は減少。戦略作物合計では同2万7000ha減の52万2000haとなっている。
 今回の結果について、農産局企画課では、「麦・大豆及びその他(飼料作物等)については、畑地化促進事業に申請または保留しているものは含まれないため減少する結果となった。WCS用稲の増加は、飼料需要の高まりから畜産が盛んな道県で生産が拡大した」などと説明。一方、飼料用米は、「来年産予定の一般品種の単価見直しに向け、他作物への転換が行われたことが大きい」などとの見方を示した。

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