成分分析計に注力 ケツト科学

玄米および精米に含まれている水分、タンパク質、アミロースを非破壊で測定
ケツト科学研究所=江守栄社長、東京都大田区南馬込=は、同社の主力商品である成分分析計「AN―920」の販売に力を入れている。
成分分析計「AN―920」は、玄米および精米に含まれている水分、タンパク質、アミロースといった成分を非破壊で測定することができ、さらに国産玄米、国産精米の「品質評価値」の表示も可能な成分分析計だ。
測定方法は、近赤外光を試料に当て、透過光を検出・演算する透過型近赤外分光方式だ。中でも同器は、回折格子を用いた分光器を搭載しており、高精度な波長分光が可能なため、安定した測定結果を得られる。あらかじめ国産玄米と国産精米の検量線データが入力されているため、すぐに測定ができ、結果はプリンタやPCへ出力できる。測定器に欠かせない日々の調整は、付属の基準試料を用いて簡単且つ正確に行える。また、タッチパネルの搭載で操作が分かりやすく、さらにシンプルなメカニズムで、低価格化を実現した。
米を成分分析することで、味を客観的・化学的に管理する生産者、米飯工場、米穀店等のユーザーに最適な品質管理用測定器だ。
操作は、試料ケースに詰め、画面にしたがい試料ケースをセットし、キー操作をすると、約40秒で成分分析が終了する。