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スガノ農機 45‌PSトラから使用可のスタブルカルチ6本爪軽量タイプ、スパイクローラー仕様発売

スガノ農機 45‌PSトラから使用可のスタブルカルチ6本爪軽量タイプ、スパイクローラー仕様発売
スガノ農機=渡邊信夫社長、茨城県稲敷郡美浦村間野天神台300=は、45馬力トラクタから使える軽量6本爪スタブルカルチ・スパイクローラー仕様を新発売した。最大の特長は一般的なクラスのトラクタで砕土性が高く作業の効率化が望めるスパイクローラーが使えるようになること。大型トラクタでなくても、このクラスでゴリゴリ引ける時代がやってきた。


 
 スタブルカルチは、土壌との粗混和で微生物を活性化させて腐植を促進させる粗耕起用の作業機。①生育に理想的な土壌の団粒構造を形成②初期成育が早まる③乾田の促進④水稲の根腐れや秋落ちを防止―などの効果が期待でき、ロータリ耕前に使用することで土壌が膨軟になり、作業の効率化が図れると同時にロータリ爪の摩耗を軽減できることから、多くの農家が注目している。
 スパイクローラーは、カゴタイプのパイプローラーでは土詰まりを生じてしまうことの多い重粘土ほ場でも優れた砕土性能を発揮。粗く起こした後をツノの向きが異なる2本のローラーで整地していくので、土質が合えば、従来のスタブルカルチ→ロータリ作業を本機のみの一工程で仕上げることができる。2度かけすればより細かくなり、その後の作業を効率良く行えることから好評を得ている。
 ただ、その分トラクタへの負荷が大きくかかるために大型トラクタ向きの機械だったが、〝小さいトラクタでも使えないか〟との要望を得て開発したのがこの新型機。同機はスタブルカルチ・スパイクローラー仕様の能力はそのままに、45馬力トラクタでの作業を実現した。鋭角な先端で刺さり込みが良く土離れが良い「Pチゼルスリック・6本爪軽量タイプ/CM196EDBAG」と、高い耐久性を誇る「Pチゼルスチール・6本爪軽量タイプ/CM196DDBAG」の2型式をラインアップ。Pチゼルで土を起こして残渣物をすき込み、後ろのスパイクローラーで砕土鎮圧していく。時速4㎞以上の作業速度で粗耕起を行なうことができるのは、大面積やほ場枚数の多い中規模農家にとって便利な機械といえる。
 今年7月の国際農業機械展in帯広で披露した同機。実演についても積極的に行っていく考えなので、優れた作業性を体感して欲しい。実演希望はスガノ農機までお問合せを。
【CM196EDBAGの諸仕様】▽参考トラクタ馬力:45~60‌PS▽規格:6本爪▽標準作業幅:190㎝▽標準作業深:10~30㎝▽寸法:全長2720×全幅2120×全高1420㎜▽機体重量:675㎏▽標準作業速度:毎時4.0~8.0㎞▽作業能率:5~11分/10a▽装着装備:3点リンク1、2形カラー付(2点オートヒッチ付)。

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