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オーレックHD、新潟県弥彦村と連携協定 有機農業の拡大を支援 水田除草機で作業負担軽減

オーレックホールディングス=今村健二社長、福岡県八女郡広川町=と新潟県弥彦村(本間芳之村長)は、7月14日、同村のブランド米である、農薬・化学肥料不使用米「伊彌彦米零(いやひこまいぜろ)」の生産拡大を通じ、持続可能な環境保全型農業の実現を目指すため、事業間連携協定を締結、弥彦村役場で、協定締結式を行った。
 弥彦村では、20年以上にわたり農薬不使用米を栽培しており、農薬と化学肥料の使用量5割以上低減したブランド米「伊彌彦米」を生産。持続可能な環境保全型農業の実現に向け、2022年からは農薬と化学肥料を使用しないブランド米の生産を開始している。
 農薬を使用しない米栽培はこれまで人の手による除草に対し、人手不足や労力の問題から栽培面積の拡大が難しい状況だ。しかし、2021年、国が掲げた「みどりの食料システム戦略」では「2050年までに有機農業の取組面積を全耕地面積の25%まで増やす」を目標に掲げている。
 こうした情勢下、弥彦村では2022年からオーレックの水田除草機「WEED MAN」を導入。より効果的な除草作業の確立を目指し、生産者を含めた意見交換会の実施や、今年5月の除草時期には同社の担当者が弥彦村を訪問して除草作業のサポートに当たるなど技術面で協力している。
 今後も持続可能な環境保全型農業の実現に向け中長期的に協働することに双方が合致し、本年度から米の販売においても協働すべく、同協定の締結に至った。
 同協定の主な内容は①「伊彌彦米零」の生産拡大、収量増加に向けたオーレック製水田除草機「WEED MAN」を用いた技術支援協力に関すること②同ブランド米の認知拡大に向けたPR活動に関すること③同ブランド米の販路拡大、販売数量増加に向けたオーレックのECサイト「コダワリノワ。」での商品展開に関すること―の3点。
 締結式で本間村長は「有機栽培において特に大変な作業となるのが除草であり、オーレックの製品ならびに除草に関する知見の数々は、除草作業の負担軽減に大きく貢献いただいている。豊かな土地、気候に恵まれた弥彦村としても、持続可能な農業を推進していきたいという強い思いがある。双方で有機農業に取り組むとともに、弥彦村の農業のあり方や方向性を検討する〝やひこ農業村民会議〟を通じ、生産者との協議をふまえ、農業発展に向け取り組む」と挨拶。
 続いて今村社長は「今回、弥彦村と有機農業推進に向けた想いを事業間連携というかたちで一緒にできたことは大変嬉しい。14年の歳月をかけ開発した水田除草機WEED MANの技術支援から〝伊彌彦米零〟栽培における除草作業負担の軽減を行いたい。本協定をきっかけに伊彌彦米という名高いブランド米の価値向上へ貢献できるよう、継続して尽力させていただくとともに、弥彦村のさらなる発展にむけても協力できればと思っている」と述べた。

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