農林業機械・農薬・資材についての動向を紹介する

受付時間 平日9:30~17:00

TEL 03-3831-5281

毎週 火曜日発行
 >  > 活躍するポンセH6 最大伐採径640㎜のヘッド 新宮商行

活躍するポンセH6 最大伐採径640㎜のヘッド 新宮商行

活躍するポンセH6 最大伐採径640㎜のヘッド 新宮商行
新宮商行=坂口栄治郎社長、林業機械部:北海道小樽市銭函2―32―1=が取り扱うフィンランド・ポンセ林業機械が実績を伸ばしている。主力のハーベスタヘッドは適応ベースマシン13t~16tクラスまでラインアップ。H6は間伐から主伐、造材作業などさまざまな用途に対応して好評だが、近年ではワンクラス上のモデルに関する問合せが増えている。

 ポンセ・ハーベスタヘッドといえば頑丈で強力、そして製品自体の高い信頼性。特に生産性の面で送材の速さ、枝払い能力、測尺の正確さ、故障時の原因究明のし易さで機械の更新・増車の際に選ばれている。
 適応ベースマシンは10t~40tまで7モデルをラインアップ。H6は世界中の現場から最も汎用性の高いモデルとして普及し、最大鋸断径は640㎜。6枚の枝払いナイフを標準装備し、4つの油圧モーターで3個の送材ローラを駆動して強力な送材と、手強い樹種でも確実な枝払いを行う。送材ローラは丸太に3点で接触し、角度保持機能も搭載して丸太をしっかり掴む構造。同モデルでは日本向けに丸太を拾い上げるのに適した形状のフロントナイフ(プロセッサーナイフ)が標準装備。造材作業の効率を高めると喜ばれている。
 最近ではH7など、大径材を処理できるサイズとパワーを持ったモデルを希望するケースが年々増加しているとのこと。H8が現在国内で稼動しているヘッドの中で最大サイズの大型モデルで、20~30tクラスの油圧ショベルに適合し、最大鋸断径は800㎜。サイズと重量を活かした太い材の伐倒も難なくこなし、高出力の送材モーター搭載で、造材もパワフルにこなしていく。
 共通して使用されている制御コントローラ「OPTI7」はシンプルな操作で高精度、高生産性を提供。ハーベスタ作業では高速な送材ながら高精度の採材を高速鋸断スピードと合わせて高い生産性を実現させている。採材した材木の本数、材積も詳細に集計されて明確に閲覧出力が可能。オペレーター毎にボタン配置や各動作の圧力設定も登録できるので、誰でも自分の使いやすいボタン配置、動作スピードで作業が可能なため、1台の機械を複数のオペレーターで使用する場合や、他メーカーのハーベスタのボタン配置に慣れたオペレーターに特におススメしたい。
 トピックスとしては同ヘッドをフルに活用するためにHH360ローテータ仕様を発売。ハーベスタヘッドを360度無制限に旋回できる国内ユーザー待望のオプションで、造材作業の更なる効率アップと旋回によるホースのねじれ、損傷問題解消が期待されている。

関連記事

【万博注目】藤本壮介氏が語る「大屋根リング」の設計理念と機能美

【万博注目】藤本壮介氏が語る「大屋根リング」の設計理念と機能美

茨城県ひたちなか市「しんあい農園」— 生分解性マルチシートで効率化と環境配慮を実現

茨城県ひたちなか市「しんあい農園」— 生分解性マルチシートで効率化と環境配慮を実現

【コクゾウムシ対策】米の品質を守る「TOR-ZO(トル・ゾ)」が大人気!効果抜群の捕虫システムとは?

【コクゾウムシ対策】米の品質を守る「TOR-ZO(トル・ゾ)」が大人気!効果抜群の捕虫システムとは?

【第26回全国果樹技術・経営コンクール】受賞者発表!農林水産大臣賞に輝いた果樹農家の革新事例も紹介