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令和4年度の安全性検査合格機は累計7機種66型式  

農研機構農業機械研究部門が実施している農業機械の安全性検査について、令和4年度は7機種66型式になることがわかった。前年度の9機種88型式と比較して大幅に減少する形だ。令和7年4月からスタートする新たな安全性検査の基準に向け、受検控えがあった可能性も指摘されるが、担当する安全検査部では、今年度は受検数が回復する見込みだとしている。
 安全性検査については、JA共済の自動車共済において農研機構が行う農業機械の安全性検査に合格した型式について、共済掛金を9%割引する取組がスタート。令和7年度からは農水省の補助事業で導入する機械については、安全性検査受検機であることを要件化する方向で検討が進められているなど重要性が高まっており、その動向に注目が集まっている。
 令和4年度の合格機の内訳をみると、安全装備検査が11社66型式、安全キャブ・フレーム検査が1社2型式、ロボット自動化農機検査が3社8型式だった。
 安全装備検査の詳細をみてみると、2019年基準の上位ランクは1機種3社26型式だった。一方、2019年基準の基本ランクに該当した農業機械は1機種1社1型式。2018年基準上位ランクは4機種4社12型式だった。2018年基準基本ランクは6機種9社27型式が合格した。
 一方、安全キャブ・フレーム検査に合格したのは1社(クボタ)2型式。ロボット・自動化農機検査のうち自動化農機検査に合格した農業機械は農用トラクター(乗用型)、田植機及びコンバイン(自脱型)の3機種で2社(クボタ及びヤンマーアグリ)5型式。ロボット農機検査に合格した農業機械は農用トラクター(乗用型)及び田植機の2機種で、2社(井関農機及びクボタ)3型式となっている。
 また、OECDテストについては、農用トラクター(乗用型)用安全キャブが1社1型式、農用トラクター(乗用型)用安全フレームが1社1型式の計1社2型式。
 なお、先ごろ公表された令和4年度農業機械安全性検査合格機(第8次分)は次の1機種1型式となっている。
【2018年基準基本ランク】
《茶園管理作業機》▽カワサキKJM6(カワサキ機工)。
     ◇
 また農研機構は7月18日付で、令和5年度農業機械安全性検査合格機(第1次分)も公表した。今回は4機種10型式。
【2018年基準上位ランク】
《コンバイン(自脱型)》▽ヤンマーC0015(ヤンマーアグリ)▽同0016(同)。
【2018年基準基本ランク】
《田植機》▽クボタNW8S(クボタ)▽同WP50DSP2(同)同同60同(同)▽同同80同(同)。
《コンバイン(普通型)》▽クボタWRH1200A2(クボタ)。
《乾燥機(穀物用循環型)》▽山本HD―80VDM(山本製作所)▽同70同(同)▽同60同(同)。

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