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みどり交付金を活用した有機栽培 秋田県とにかほ市が実証試験 アイガモロボ等導入 井関、オーレックらが実演

みどり交付金を活用した有機栽培 秋田県とにかほ市が実証試験 アイガモロボ等導入 井関、オーレックらが実演
(写真説明)アイガモロボ実演の様子 

 秋田県農林水産部水田総合利用課と、にかほ市農林水産部農林水産課は、6月2日、にかほ市宮嶋の㈱権右衛門の管理ほ場で『スマート農機を活用した有機栽培現地研修会』を開催した。当日はあいにくの雨だったにもかかわらず、プロ農業生産者、農業協同組合、市町村・県の関係者など約30名が参加し、みどり交付金『グリーンな栽培体系への転換サポート』で導入されたアイガモロボなどの実演を熱心に見ていった。井関農機など関連機械メーカーも機械の実演と説明で協力した。


  国は、令和3年5月に「みどりの食料システム戦略」を策定。秋田県も、県内全25市町村と共同で有機農業を積極的に推進している。
 開会にあたり、秋田県農林水産部水田総合利用課の本郷正史課長が挨拶。「県では今年3月にみどりの食料システム戦略に基づく基本計画を策定、有機農業を2030年までに栽培面積500‌haまで拡大していく。しかし、面積の拡大に当たって病害虫防除、除草に要する労力が課題になっている。広く農家へ普及していくためには技術体系の標準化が必要。秋田県内では、にかほ市でのアイガモロボや除草機械を使った水稲の除草試験、大潟村の有機農業の産地づくりなど、モデル的な取組も進められている。県として、地域ぐるみの取組や農業者のネットワークづくり、除草機械の導入支援、今回のような研修会を開催しながら、有機農業の裾野の拡大を図りたい」と述べた。
 続いて、にかほ市農林水産部の池田智成部長が挨拶。「市は昨年の5月に環境保全型スマート農業の連携推進に関する連携協定を締結した。こちらの協定は、環境保全型スマート農業を実践していくために検証を行い、その営農スタイルを令和7年度までに確立し、市内に普及することを目的としている。今年度はサポート事業を活用しアイガモロボ、水田除草機などを購入し、昨年設立したにかほスマート研究会の協力をえながら市内6カ所で実証実験を行っている」と述べた。
 次に、秋田県の佐々木課長、にかほ市農林水産部農林水産課の見留英介・農業振興班班長、にかほスマート農業研究会の須田貴志氏(㈱権右衛門代表)が、それぞれ、『みどり交付金を活用した水稲有機栽培の実証試験』について、また今回活用した『グリーンな栽培体系への転換サポート』事業などについて説明した。
【令和5年度グリーンな栽培体系での転換サポート事業実施概要】▽実施主体=にかほ市(農林水産部農林水産課)▽協力者=にかほスマート農業研究会(市内農業者で構成)、秋田由利地域振興局農林部農業振興普及課、TDK㈱、有機米デザイン㈱▽実施目的=市内農業者や民間と共同して自動抑草ロボット(アイガモロボ)等を用いて、無農薬栽培の営農モデル構築を目指すものであり、マニュアル化して市内の農家に普及啓発を行うことにより有機栽培の面積増加につなげる▽目標年度=令和7年度▽品目=水稲▽導入機械=アイガモロボ6台、水位センサー(ファーモ)6台、給水ゲート(同)6台、乗用水田除草機WEEDMAN▽実証面積=3.1‌ha▽今季の活動内容=アイガモロボによる抑草効果検証、WEEDMANによる除草効果検証、コドラート法による雑草量計測、生育調査、品質評価、10月頃実証ほ場産の無農薬米の学校給食提供。
【グリーンな栽培体系への転換サポートとは】化学農薬・化学肥料・温室効果ガス低減等の『環境に優しい栽培技術』と『省力化に資する先端技術等』を取り入れた『グリーンな栽培体系』への転換に向けた取組を支援する国の補助事業。活用事例としては生育診断に基づく追肥、天敵や防虫ネットによる総合防除、秋耕によるメタン軽減、リモコン式草刈機による雑草管理など。来年度事業活用を検討する場合は、今年8月末までに地域振興局に相談。
 その後、井関農機の夢ある農業ソリューション推進部の德安美沙都氏、岩本一臣氏などが、機械紹介、実演も行った。
【アイガモロボ】太陽光エネルギーで発電し、スクリューの回転により水流を発生させ水田の中を濁らせることにより雑草が光合成しにくい環境をつくり抑草する。航行経路をスマホから設定すると、自動で水田の中を動いていく。
【WEEDMAN】乗用型除草機。縦回転するロータと横回転するレーキで条間だけでなく株間も除草する。
 ほ場実演の場では、参加者からは「アイガモロボが1台でカバーできる面積は?」「一番浅い水深だと何㎝で動けるのか?」などが質問された。

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