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壱岐市とエンゲージメントパートナー協定 クボタとルートレック・ネットワークス

壱岐市とエンゲージメントパートナー協定 クボタとルートレック・ネットワークス
新規就農の促進へ アスパラ栽培のスマート化

 
クボタ(北尾裕一社長、大阪市浪速区)とルートレック・ネットワークス(佐々木伸一社長、神奈川県川崎市)は、それぞれ長崎県壱岐市(白川博一市長)と「エンゲージメントパートナー協定」を締結した。同市特産のアスパラガス栽培のスマート化実証に取り組み、データや自動化技術を活用し、「スキルレス化」や「軽労化」を図り、新規就農の促進をめざす。

 全国有数のアスパラガスの産地である長崎県おいて、壱岐市は16年連続で最も高い単位面積当たりの収穫量を誇る。一方で、農家の高齢化や担い手不足が課題となり、収穫量の維持と拡大には新規就農者の増大が不可欠となっている。アスパラガスのハウス栽培では、きめ細やかな水やりや施肥などの作業が必要で、長年の経験や人手による作業に依存している。
 クボタは、2021年から実証圃場「クボタインキュベーションファーム」でアスパラガスやミニトマト栽培のスマート化の実証をAIやロボティクスなど先端技術を有するスタートアップ企業と共同で推進してきた。今回の協定の最初の取り組みとして、壱岐市の特産品であるアスパラガスのハウス栽培のスマート化実証を通じ、同市の農業、また日本農業の活性化への貢献を目指す。高齢化や担い手不足といった課題に対し、データや自動化を活用して「スキルレス化」や「軽労化」を図り、新規就農者でも高い生産性を実現できる栽培体系を確立し、新規就農の促進だけでなく、他地域におけるハウス栽培のスマート化の取り組みを進めていく。
 8日、クボタ本社で行われた締結式で、クボタイノベーションセンタービジネスインキュベーション部の辻村克志部長は「国内農業では、農業従事者が減る中、新規就農者の増加が大きな課題だ。新規就農には、大きなハードルが3つある。それは、資金、土地、ノウハウ。クボタは群馬県のインキュベーションファームで、データに基づく栽培最適化ソリューションや、水やり・施肥などの自動化ソリューションを導入し、ノウハウの部分のハードルを下げるための実証を行ってきた。壱岐市では2030年までにアスパラガス農家を70名から100名に拡大する目標を掲げている。我々が培ってきたテクノロジーを持ち込むことで、この目標達成に貢献できる。加えて、この実証で得た知見を活かし、横展開していく」と話した。
 ルートレック・ネットワークスの佐々木社長は「2021年に、壱岐市のSDGs農業推進プロジェクトに参加した。特にアスパラガスは、壱岐市でブランド化が進んでいるが、高齢化や栽培技術検証等に課題があり、それを解決するために参画した。点滴灌水技術をAIとIoTで効率化を図り、過去3年間、実証を行ってきた。今回、我々は、栽培技術を通じて貢献し、新規就農者が初年度から収益を上げられる体制作りを壱岐市と共にやっていきたい。具体的には、平畝から高畝にすることによる軽労化と、点滴チューブを使って水と肥料を適切に与える技術である。この技術は、肥料削減やCO2を抑制し、SDGsの推進にも繋がる。今回の締結を通じて貢献していきたい」と話した。
 壱岐市の白川市長は「壱岐市では、『我々が未来を作る』ことをスローガンに掲げている。また、離島であるが故に、様々な産業が繋がり、経済、社会、環境の関連性が見えやすいという特長がある。その特長を生かし、様々な組織と連携を行ってきた。その中で、個々がより良くなるために貢献し合い、それぞれがあるべき姿の実現を共に目指していく〝エンゲージメント〟というものに着目し、様々な取り組みを推進している。その一つとして、エンゲージメントパートナー制度を昨年10月に開始し、今回で18件目である。今回の主な内容は、スマート農業の推進だ。若者が希望を持ち、生き生きとした豊かな生活を営むことができる魅力ある農業の実現を目指し、2030年までに農業販売額100億円を目標とした営農振興計画に沿って実施している。スマート農業を推進しているクボタ様、ルートレック様と締結できたことは嬉しく、大変期待している」と話した。
【実証における役割】▽クボタ=データの相互利活用環境の構築、スマートソリューションの開発▽ルートレック・ネットワークス=栽培管理、AIを活用した最適な水やりと施肥、環境制御の自動化▽壱岐市=実証ハウス構築に関する支援、スマート農業技術の導入、普及に向けた支援。

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