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目指せ林業プロ 我が社のホープ 達成感がエネルギー サンライフの野崎守さん

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案内されたのは福島県浜通り地方の皆伐現場。伐採が終わりさっぱりした現場は爽快な気持ちにさせる。この現場の班長を務めたのが今回の主人公・野崎守さん(33歳)。「皆伐は伐って出しての繰り返しで時間と量の勝負。やり終えた後の達成感はたまらないですね」と語った。  
 野崎さんが勤めるサンライフ=水野喜文社長、福島県石川郡古殿町大字松川字陣場7=のある古殿町近隣は昔から林業が盛んな地域で、今も基幹産業として多くの人が林業に携わっている。地元出身の野崎さんもそんな土地柄もあって中学校の頃から下刈りなどを手伝っていたという。「4人兄弟で兄も父も仕事は林業。別の仕事をしている時に今の会社の統括部長を務める次兄に誘われて入社しました。親父もこの会社に勤め、現場に行けば親戚のおじさんにも普通に会ったりします」などと聞くと、さすが林業の町と感じさせた。
 同社の作業員は25名前後。1班5名体制で作業にあたっている。林業機械も豊富に保有し、その数は現在28台。フェラーバンチャで道を作りながら伐採・集材し、プロセッサで造材した材を運び出すが、野崎さんはそうした一連の工程全てに携わっている。間もなく林業歴6年目を迎えるが、経験年数が上の社員がいるにも関わらず、責任感の強さと研究熱心なところを買われて3年前から皆伐を中心に作業する班の班長を任されている。「率先して動き協力してくれるので助かっています」。
 野崎さん曰く〝山は頭脳戦〟。「上から攻めるか下から攻めるか、道をどのように付けるかなど考えることが多く、楽しいけれど難しい」と話し、最近では伐倒の重要性をひしひしと感じて、先輩や同僚などと意見交換をしているそうだ。「夏は暑いし冬は寒くて最悪。それでも続けるのは達成感。大径木の伐倒はテンションがあがるし、一致団結しての作業は上手く終わらせれば皆良い顔になる」と、達成感がエネルギーになっているようだ。
 所属するサンライフは新しい会社ながら丁寧な仕事ぶりで事業を拡大。福島県木材協同組合連合会から丸太の良質材展示会で2年連続表彰されている。「人材育成に力を入れており、新人は必ずみどりの雇用を活用して技術を磨かせる場を提供するなど、居心地の良い会社を目指している」と水野社長。その甲斐あって抜群の定着率を誇る。その中で率先して場の盛り上げ役を買って出るのが野崎さんだとか。ひょうきんな性格で今でこそ社員への気遣いも上手なムードメーカ―的存在だが、前職ではその責任感の強さがマイナスに作用してしまいピリピリした気持ちが表情に表れていたそうだ。「林業の世界に入って周りから明るくなり、笑うようになったと言われます。現場に入り自分のイメージで仕事ができることが合っているからだと思う」と話す。その現場は東日本大震災に端を発した原発事故の影響で森林再生事業など他県にはない特有の事業が今も行われている。「自分たちの力で元の山に戻したい」と力を込めた。
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 本レポートは各地のJ―クレジット発行体を取材した「カーボン・オフセットで森づくり」に続き、各素材生産業者や森林組合などから若手林業従事者を紹介いただき、林業に入った感想などを聞くと共に、各事業体代表者などから人材獲得や育成について取り組んでいる工夫などを聞く。

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