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ゴルフ場は活況戻る ドローンテーマに講演会 ゴルフ場防除技術研究会

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ゴルフ場防除技術研究会(小林由幸会長)は、2月14日に東京都内において、「2023年度・第1回総会及び研究会」を、125人を集めて開催。2022年度(第32期)事業報告をはじめとした6議案が事務局原案通り承認。また、「ドローン」などの話題が取り上げられ、活況が戻ってきたゴルフ場の管理作業の外注化が進む中、活発で有意義な研究会となった。

 会の冒頭挨拶に立った小林会長は始めに多くの参加者に感謝の意を示した上で、「今回、午後に、ドローンに絞って二つの講演を行う。以前もやっているが、現在、どういうような流れになっているのか、どういうような形で実際に防除しているのかなど具体的な話を聞けたらと思っている」などと講演に関して説明。
 次に「経産省の速報値で、ゴルフ場の入場者数が2.5%アップし、売り上げ高も8.5%アップしている。皆様も肌で感じているように、ゴルフ場は活況となってきている。我々のコース管理予算には反映されていないが、コロナ禍でも認知されるスポーツとなったことは良かった」などと話した。
 「情報交換会」では、昨秋~現在に至るまで問題となった雑草病害虫、気候変動による防除への影響、ゴルフ場の活況に伴う管理予算の推移や変化について、ドローンを用いた散布等の取り組みについて、といった話題に関して全国各地域からの報告が行われた。
 それによると、雑草に関しては、今回もスズメノカタビラ、ヒメクグなどを挙げる声が多く、スズメノカタビラに関しては、「1月に続いた乾燥で大きくは目立っていないが、早く散布したところは効果が不足」といった見方もあった。病害虫に関しては、ケラやシバオサゾウムシ、ラージパッチなどが挙げられていたほか、イノシシ、シカの被害も多かった。
 ゴルフ場は入場者数などが増えているが、グリーンキーパーが物価高を気にかけている一方、現状では管理予算に反映されておらず、交渉中のところが多かった。
 ドローンに関しては一部で使われているが、実証中や様子を見ているところが多く、樹木の問題としては、松枯れやナラ枯れの被害が増えているという声が目立った。
 午後からは、DJI JAPAN農業ドローン推進部の岡田善樹マネージャーが「最新農業ドローンのリアルな現状とゴルフ場運用の可能性」と題して、ビー・プレイスの別所武氏が「ゴルフ場でのドローン活用(ドローンを使用した薬剤散布と測量について)」と題して、それぞれ講演を行った。
 続いて「2022年度分防除業の実態と分析及び農薬出荷量調査結果」と「諸資料変更内容について」によりスケジュールをすべて終え、中下昭信副会長が、「共に歩み、共に研さんする気持ちで今後も進めていきたい」などと閉会の挨拶を行った。
 なお、第2回研究会は、8月2日か3日に、都内で開催することを予定している。

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