農林業機械・農薬・資材についての動向を紹介する

やまびこの販売会社・やまびこジャパン（篠原修社長）東日本支社東京支店は２月17・18日、やまびこ本社特設会場で「造園緑化機械展示会２０２３」を開催した。共立ラジコン草刈機ＲＣＭ６００、バッテリー草刈機ＢＳＲ３１０Ｕ／Ｓなどを筆頭に約２００点の最新やまびこ造園緑化機械が勢揃いしたことから初日から大盛況。幸先の良いスタートを切った。

　
やまびこ本社（東京都青梅市末広町１―７―２）で東京近郊の造園緑化業者や農家などのユーザー、販売店を対象に開催してきた「造園緑化機械展示会」が３年ぶりに復活。２日間で４００人の動員目標を超える集客を記録。今年のスタートダッシュという意味で幸先良い滑り出しとなった。
　今回のテーマは〝安全・安心の提案〟。共立・新ダイワ・エコーブランドの最新機械を、『草刈機作業時の飛び石回避』『住宅地で気になる作業音解決』『傾斜草刈り作業の安全作業』といった都市近郊の造園作業で課題に対応した製品コーナー毎に展示。体験機も豊富に用意されていて来場者は使い心地や作業音などを確かめていた。「今回は提案を重視。例えば、河川敷の草刈り入札では安全に作業できるかというポイントも加味されるなど近年の緑化造園業は安全について重視しており、作業に役立つ商品が弊社ブランドで揃っていることを知ってもらいたい」と東日本支社の陸（くが）通成・東京支店長は話した。
　そうした展示製品で注目を集めたのがラジコン草刈機と36Ｖと50Ｖバッテリーツール。ラジコン草刈機では今年４月から満を持して発売する共立ラジコンモア「ＲＣＭ６００」の実機を展示したほか、「ＲＣＭ５３０」と今年から取り扱いを開始するＩＨＩアグリテック製リモコン小型ハンマーナイフモアをＰＲ。ラジコン草刈機の充実化を印象付けた。また、都市部の作業で存在感を発揮しているバッテリーツールでは、ホームユーザー向け36Ｖシリーズで刈払機を初披露。プロ向け50Ｖシリーズでもモデルチェンジした刈払機と街路樹の支障木処理などに使えるバッテリーブルーナーを展示し、グレードアップしたラインアップを披露した。新製品のポイントは次の通り。
【ラジコンモアＲＣＭ６００】①傾斜地や人が入り込めないような中山間地ののり面などの草刈り作業で活躍。最大45度までの傾斜地に対応し、クローラ、傾斜アシスト機能などで安定して走行する②正面切替機能を採用。前後左右の操作を反転させることが可能なので、製品との立ち位置によって切替が便利③傾斜アシスト機能の調整で、等高線上を作業する時に安定した走行をアシストする④クローラが逆方向に回転することで、回転半径が０となり、スムーズな方向変換が可能なその場旋回が可能。
【36Ｖバッテリー刈払機ＢＳＲ３１０Ｕ／Ｓ】①刈刃速度は３段階で調整可能②刈草詰りの解消に役立つ刈刃逆回転ボタン③左右非対称ハンドルで作業効率向上④冷却風排出により草の絡み低減⑤本体質量はバッテリー、肩掛けバンド、刈刃、飛散防護カバーを除き2.7㎏。
【50Ｖバッテリー刈払機ＢＳＲ５１０Ｕ／２Ｅ】①後端モーターにしたことで好バランスで操作性が良く疲れにくくなった②左右非対称ハンドルにより、作業効率が向上③刈刃回転速度を３段階に調整でき、任意速度の固定も可能④トリガーレバーを離すと電子ブレーキが作動⑤高出力ブラシレスアウタロータモータ⑥本体質量はバッテリー、肩掛けバンド、刈刃、飛散防止カバーを除き3.2㎏。
【50ＶバッテリープルーナーＢＰＨ５１０―ＰＡ／１Ｅ】①操作桿が分割でき収納に便利②ロング２グリップで持ちやすい姿勢③重心がドライブ軸重視で好バランス④スイッチで３段階のスピード調整可能⑤本体質量はバッテリー除いて3.7㎏、ガイドバー長さ25㎝、カット数約５２０（満充電で角材50㎜目安）。