農林業機械・農薬・資材についての動向を紹介する

三井化学アグロ（小澤敏社長、東京都中央区）は、昨年度に取得したＭＭＡＧ（谷口勝之社長、同）との合併をはじめ、両グループの各機能の完全一体化を実現し、販売、生産・調達、研究開発でのシナジー最大化とガバナンス体制の強化を図るため、グループ内企業を再編し、農薬事業とＰＰＭ（Ｐｒｏｆｅｓｓｉｏｎａｌ　Ｐｅｓｔ　Ｍａｎａｇｅｍｅｎｔ）事業の拡大を目指す。またそれに併せて社名変更を行う。
【グループ内企業再編のスキーム】①２０２３年３月31日付けで、ＭＭＡＧを三井化学アグロに吸収合併②23年４月１日付けでＭＭアグロケミカルを宇都宮化成工業に吸収合併③ＭＣＡＧ韓国支店法人の機能をＭＭアグロコリアに統合④エムシー緑化は変更なし。
【再編後のグループ各社の名称変更】①三井化学アグロ株式会社は三井化学クロップ＆ライフソリューション株式会社に名称変更（23年３月31日付）。宇都宮化成工業株式会社はエムシークロップ＆ライフ化成株式会社（23年４月１日付）、ＭＭアグロコリア株式会社は、三井化学クロップ＆ライフソリューションコリア株式会社（23年４月１日以降）。エムシー緑化は変更無し。
【三井化学アグロの組織再編と名称変更】①ＰＰＭ事業を農薬事業に次ぐ２本目の収益の柱に育成するため、営業本部の部レベル組織であるＰＰＭ営業部と海外営業本部海外マーケティング部のグループレベル組織であるＰＰＭグループの再編により「ライフソリューション本部」を新設。同本部直下の部レベル組織として、「国内ライフソリューション営業部」「海外ライフソリューション営業部」「ライフソリューション営業管理部」を新設する。再編後の営業本部と海外営業本部は、それぞれ「国内クロップソリューション本部」「海外クロップソリューション本部」に名称変更する。
　②従来の人事管理機能に加え、組織文化の変革と醸成、タレントマネジメントの推進、外国人採用を含めたグローバル人材育成、Ｄ＆Ｉ浸透などの人材戦略の推進を通して人材を人的資本と捉え、全社変革（ＣＸ）の重要なドライバーとするために人事部を新設する。
　③バリューチェーンの延伸を伴う新たなソリューション事業開発により事業ポートフォリオの変革（ＰＸ）を促進するため、マーケティング本部の部レベル組織として「新事業開発推進部」を新設。併せて「インド企画室」を廃止する。
　④天然物農薬の研究開発・生産技術の強化を通して、グリーントランスフォーメーション（ＧＸ）を推進し、ＰＸによる事業継続性の強化を図るため研究開発本部の部レベル組織として「バイオロジカルソリューションリサーチセンタ―」を新設。
【役員人事（取締役・監査役）】▽小澤敏＝代表取締役社長執行役員ＣＥＯ〔安全環境・品質保証部、情報システム部、内部監査室管掌〕（代表取締役社長執行役員）▽垣元剛＝取締役副社長執行役員社長補佐、兼ＣＴＯ〔研究開発本部管掌〕（取締役副社長執行役員〔社長補佐、経営企画部、経理部、総務部、安全環境・品質保証部、ＭＭＡＧ担当役員〕兼ＭＭＡＧ取締役副社長）▽小國浩一＝同・専務執行役員社長補佐、兼ＣＣＯ〔国内クロップソリューション本部、海外クロップソリューション本部、ライフソリューション本部管掌〕（同・専務執行役員〔社長補佐、研究開発本部担当役員〕兼研究開発本部長）▽宮井俊樹＝同・常務執行役員ＣＭＯ〔マーケティング本部、ＳＣＭ部管掌〕（同・常務執行役員〔営業本部担当役員〕兼営業本部長兼エムシー緑化取締役）▽佐藤忠久＝同・常務執行役員ＣＳＯ兼ＣＦＯ〔経営企画部、経理部、総務部、人事部管掌〕兼経営企画部長（経営企画部長兼ＭＭＡＧ取締役）▽平越格＝同〔社外・第一芙蓉法律事務所〕▽船越広充＝同〔非常勤・三井化学〕▽厨子彰英＝監査役兼エムシー緑化監査役▽土屋武昭＝監査役〔非常勤・三井化学〕。
　カッコ内は旧職。敬称略。