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北海道農機業界新年交礼会 農機高度化に期待高まる スマート農機を推進

北海道農機業界新年交礼会 農機高度化に期待高まる スマート農機を推進
北海道農業機械工業会、北海道農機商業協同組合、十勝農業機械協議会の3団体主催による「令和5年農業機械業界新年交礼会」が1月25日、札幌市のANAクラウンプラザホテル札幌で開催された。会員企業並びに北海道経済産業局をはじめ、道庁関係部局、ホクレン等多彩な顔ぶれが出席。北農工の満永会長は「作業機の電動化など農機のスマート化に取り組む会員企業を引き続き支援していく」と述べた。また、新たに2社が賛助会員に承認され、正会員と賛助会員合計58社となった。

 北農工の満永会長は挨拶の中で「国はゼロエミッションに向かって大きく舵をとり、農業においても環境負荷軽減を果たすべく、みどりの食料システム法を施行した。その中でスマート農業技術は実効性のある技術と位置付けられ積極的に推進している。このようにスマート農業の動きが早まる中で7月に『第35回国際農機展in帯広』が開催される。コロナ禍にあっても地道に続けられてきた開発の成果がお披露目されることを期待する」と述べた。そして、「作業機を装着またはけん引するトラクタの公道走行が可能となって4年が経過し、会員の皆様の対応は着実に果たされている。引き続き公道走行を前提とし、事故の起こりにくい農業機械を製造することを農機製造企業の責務と考え、使用者である農業者が法律に則った対応を取りやすくなるよう関係機関と連携していきたい」と結束を呼び掛けた。
 来賓からは経済産業省北海道経済産業局地域経済部次長の赤坂修司氏が「農畜産業において飼料高騰や人手不足が続いており、課題克服に農機の高度化が求められている。我々としては引き続き、ものづくり補助金などを通して企業活動をサポートしていく」と述べ、北海道経済部産業振興局産業振興課長の佐藤正人氏も「生産力と競争力強化を積極的に後押ししていく考え」と続いた。
 続いて行われた懇親会で、乾杯の発声を十勝農機の飯島裕治社長が行い、今年最強寒波到来の影響で来場できなかった十勝農業機械協議会の山田政功会長はメッセージを届け、「帯広で7月に開催される国際農業機械展は農業技術の方向性を示すイベントになる。万全を期して取り組むので支援をお願い申し上げる」などと協力を求めた。この他、ビート移植機のサークル機工・木山邦樹社長自ら社内にアウトドア製品などの製造を行う新会社を2月下旬に立ち上げることを発表。また、新年交礼会前の理事会でアグサプライ(中標津町)と安西製作所北海道支店(芽室町)が賛助会員に承認されたことも紹介。令和3年に賛助会員となった、かるちコンサルIshimuraの石村聡英代表も挨拶した。
 これに先立ち行われた新春記念講演会では札幌市立西岡中学校教諭の淺治(あさじ)岳文氏が「日本酒を飲んでいたらフィンランドにいました」の題でお酒と旅にまつわる話を披露。参加者は振舞われた日本酒を飲みながら淺治氏の話を楽しんだ。

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