井関農機2023年上期新商品① 直アシコンバイン JAPAN10条田植機等
井関農機(冨安司郎社長)は12月7日、同社つくばみらい事業所で2023年上期新商品発表会を開催し『脱炭素社会と循環型社会の実現~変革~』をテーマに開発された16品目21型式を発表した。本紙では、回を分けこれを紹介していく。今回は直進アシストのコンバインと10条植え田植機(JAPAN)とロボット田植機。価格は全て消費税込み希望小売価格。
【直進アシストコンバイン】HJ6130―Z型(130馬力)。
フラッグシップコンバインHJ6130に、トラクタ、田植機で好評の直進アシストシステムを新たに搭載し発売する。《商品化の狙い》直進アシスト機能付きのトラクタや田植機等の認知が高まる近年では、農業機械の自動操舵を求める機運が高まってきている。今回、好評の直進アシストシステム「オペレスタ」をコンバインにも搭載。作業性の向上を図った。刈取作業に直進アシストがプラスされることにより、顧客側にも疲労の軽減や作業の状態を確認する余裕が生まれる。
《主な特長》①3つの選べる直進アシストモード(直進作業はデファレンシャルGPS機能で、GNSSの測位情報を活用し、刈り取り作業の大半を占める直進作業で、軽労化が図れる。また、直進アシストは作業に応じて3つのモードを選択できる)=⑴条・横モード:圃場を四角形に反時計周りに刈取る場合は条横モードで、条方向・横方向の刈取りをそれぞれ取得した基準線の延長線上で直進アシストする⑵往復モード:条方向のみの往復作業をする際に、事前に取得した基準線に平行になるように条方向の直進をアシストする。中割作業等にも便利⑶一方向モード:倒伏条件下などで行う、一方向刈りや後進時の直進作業をアシスト。往復モードと同様に基準線を取得し、一方向刈時の操舵をアシストし、後進時も基準線に平行になるように操舵をアシストする。
②AB点自動登録=直進アシスト作業に必要なAB点(基準線)の取得は、作業中に機械が自動で取得するので、オペレーターはいつも通りの作業でAB点を取得することができる。
③基準線補正=アシスト「入」時、走行経路を左右に調整したい時にパワステを操作すると、一時的に直進アシストが〝切〟になり、走行経路の調節後、パワステを中立にすると、基準線が補正され、自動で直進アシストを再開する。
④ボイスアナ&アラーム=AB点の取得状況や直進アシスト作業の開始等の作業状態を知らせるボイスアナ&アラームを装備。直進アシストを自動開始したとき等に音声とアラーム音で案内するので安心だ。
⑤緊急回避機構(手動操作優先)=とっさの場合は手動操作が優先され、障害物などがあった場合も安心。直進アシスト機能使用中、緊急回避が必要なときにはパワステを手動操作することで、直進アシストが「切」となり手動運転に切り替わる。
発売は2022年12月。希望小売価格はHJ6130―Z=1956万2400円~2037万9700円。【ジャパンシリーズ10条直進アシスト田植機】「さなえ」PJ10(ロータリ式・10条植)。
本格10条田植機として好評のPZ103のフルモデルチェンジ機として、最高能率を誇るフラッグシップモデル〝Japan〟シリーズとしてPJ10を発売する。
《開発の狙い》近年、担い手政策などの影響により、さらなる高機能の大型田植機が求められている。今回、このような要望に応えるため、10条植えによる高速・高能率作業、直進・旋回アシストによるオペレーターの疲労軽減を織り込み、さらにフロントにエンジンを搭載することでバランスの最適化を図った新型10条田植機を開発した。
《主な特長》①フロントエンジン搭載=機体設計を基本から見直し、エンジンを前方に配置。植付けに適したバランスを維持しながら、現行機と比べて約40㎏の軽量化を実現。軽量な機体で沈み込みを防ぎ走破性に優れる。
②オペレスタ・ターン(Z型)=デファレンシャルGPS制御で、GNSSの測位情報を活用し、植付け「直進作業」・「旋回作業」のハンドル操作を田植機が自動でアシスト。旋回アシスト方式は、Uターン旋回、あぜ際で苗補給する際のバックターン旋回の2パターンに対応。ハンドルの切り戻しがなく、ほ場を荒らしにくい旋回をする。あぜが近づくと警告音で知らせ、オペレータが操作しなければ自動停止する。万一機体があぜに乗り上げた場合、前後左右8度以上傾くと自動的にエンジンが停止する安全機構も装備する。一度GNSSを測位してしまえば、小休憩や苗補給時に約2時間エンジンを停止してもシステム情報を記憶しているので、すぐの作業再開が可能。
③新デザイン=一目でヰセキの田植機と印象付ける個性と、先進的で高能率なイメージに一新。フロントフードには〝Japan〟シリーズのDNAを感じさせるLEDヘッドランプとシルバーメタリックグリルを採用し〝Japan〟の特別感・高級感ある佇まいを演出した。
発売時期は2023年4月。価格はPJ10=573万8700円~660万2200円。
【有人監視型ロボット田植機】「さなえ」PRJ8D―R(FV・AS・H型)。
ロボット田植機PRJ8D―Rに、今回、ヰセキ独自の土壌センサ搭載型のリアルタイムセンシング可変施肥で好評のFV型(可変施肥仕様)、主に北海道地区をターゲットとしたAS型(条間33㎝仕様)、また直播、水田除草ユニット等に対応したH型(多目的仕様)の型式を追加した。
《開発の狙い》ほ場最外周の植付を行いながらティーチングできるので、最外周の2度走りがなく一部変形田にも対応可能な点が強みのロボット田植機に更なるバリエーションを加え、田植え作業の自動化をけん引していく。今回ロボット田植機にリアルタイムセンシング可変施肥仕様を設定したことで、最先端技術を搭載したスマート田植機のフラッグシップとして、大規模生産者の精密農業・効率化を強力にサポートできる。
《主な特長》①可変施肥機能(FV型)=リアルタイムセンシングの可変施肥仕様は、事前の施肥データ要らずで、田植え時にその場でほ場データの取得から可変施肥までを同時に行う。一定量を施肥する場合と比較して、収穫時の倒伏や生育ムラを低減することができ、秋の収穫時に倒伏が起きにくく効率よく作業ができる田植えと同時に作土深や肥沃度、減肥率をマップ化できデータとして営農活動に活用できる。
②条間33㎝仕様(AS型)=大規模ほ場に対応する32枚苗枠を装備した条間33㎝仕様。
③多目的仕様(H型)=作業に合わせ直播・マット苗・除草機のユニット交換が可能。
発売時期は2022年12月。価格は、PRJ8D―RLFV=768万5700円、同RASLF4=672万1000円、同RHUJLF=670万3400円、同RASL4=600万7100円。
【直進アシストコンバイン】HJ6130―Z型(130馬力)。
フラッグシップコンバインHJ6130に、トラクタ、田植機で好評の直進アシストシステムを新たに搭載し発売する。《商品化の狙い》直進アシスト機能付きのトラクタや田植機等の認知が高まる近年では、農業機械の自動操舵を求める機運が高まってきている。今回、好評の直進アシストシステム「オペレスタ」をコンバインにも搭載。作業性の向上を図った。刈取作業に直進アシストがプラスされることにより、顧客側にも疲労の軽減や作業の状態を確認する余裕が生まれる。
《主な特長》①3つの選べる直進アシストモード(直進作業はデファレンシャルGPS機能で、GNSSの測位情報を活用し、刈り取り作業の大半を占める直進作業で、軽労化が図れる。また、直進アシストは作業に応じて3つのモードを選択できる)=⑴条・横モード:圃場を四角形に反時計周りに刈取る場合は条横モードで、条方向・横方向の刈取りをそれぞれ取得した基準線の延長線上で直進アシストする⑵往復モード:条方向のみの往復作業をする際に、事前に取得した基準線に平行になるように条方向の直進をアシストする。中割作業等にも便利⑶一方向モード:倒伏条件下などで行う、一方向刈りや後進時の直進作業をアシスト。往復モードと同様に基準線を取得し、一方向刈時の操舵をアシストし、後進時も基準線に平行になるように操舵をアシストする。
②AB点自動登録=直進アシスト作業に必要なAB点(基準線)の取得は、作業中に機械が自動で取得するので、オペレーターはいつも通りの作業でAB点を取得することができる。
③基準線補正=アシスト「入」時、走行経路を左右に調整したい時にパワステを操作すると、一時的に直進アシストが〝切〟になり、走行経路の調節後、パワステを中立にすると、基準線が補正され、自動で直進アシストを再開する。
④ボイスアナ&アラーム=AB点の取得状況や直進アシスト作業の開始等の作業状態を知らせるボイスアナ&アラームを装備。直進アシストを自動開始したとき等に音声とアラーム音で案内するので安心だ。
⑤緊急回避機構(手動操作優先)=とっさの場合は手動操作が優先され、障害物などがあった場合も安心。直進アシスト機能使用中、緊急回避が必要なときにはパワステを手動操作することで、直進アシストが「切」となり手動運転に切り替わる。
発売は2022年12月。希望小売価格はHJ6130―Z=1956万2400円~2037万9700円。【ジャパンシリーズ10条直進アシスト田植機】「さなえ」PJ10(ロータリ式・10条植)。
本格10条田植機として好評のPZ103のフルモデルチェンジ機として、最高能率を誇るフラッグシップモデル〝Japan〟シリーズとしてPJ10を発売する。
《開発の狙い》近年、担い手政策などの影響により、さらなる高機能の大型田植機が求められている。今回、このような要望に応えるため、10条植えによる高速・高能率作業、直進・旋回アシストによるオペレーターの疲労軽減を織り込み、さらにフロントにエンジンを搭載することでバランスの最適化を図った新型10条田植機を開発した。
《主な特長》①フロントエンジン搭載=機体設計を基本から見直し、エンジンを前方に配置。植付けに適したバランスを維持しながら、現行機と比べて約40㎏の軽量化を実現。軽量な機体で沈み込みを防ぎ走破性に優れる。
②オペレスタ・ターン(Z型)=デファレンシャルGPS制御で、GNSSの測位情報を活用し、植付け「直進作業」・「旋回作業」のハンドル操作を田植機が自動でアシスト。旋回アシスト方式は、Uターン旋回、あぜ際で苗補給する際のバックターン旋回の2パターンに対応。ハンドルの切り戻しがなく、ほ場を荒らしにくい旋回をする。あぜが近づくと警告音で知らせ、オペレータが操作しなければ自動停止する。万一機体があぜに乗り上げた場合、前後左右8度以上傾くと自動的にエンジンが停止する安全機構も装備する。一度GNSSを測位してしまえば、小休憩や苗補給時に約2時間エンジンを停止してもシステム情報を記憶しているので、すぐの作業再開が可能。
③新デザイン=一目でヰセキの田植機と印象付ける個性と、先進的で高能率なイメージに一新。フロントフードには〝Japan〟シリーズのDNAを感じさせるLEDヘッドランプとシルバーメタリックグリルを採用し〝Japan〟の特別感・高級感ある佇まいを演出した。
発売時期は2023年4月。価格はPJ10=573万8700円~660万2200円。
【有人監視型ロボット田植機】「さなえ」PRJ8D―R(FV・AS・H型)。
ロボット田植機PRJ8D―Rに、今回、ヰセキ独自の土壌センサ搭載型のリアルタイムセンシング可変施肥で好評のFV型(可変施肥仕様)、主に北海道地区をターゲットとしたAS型(条間33㎝仕様)、また直播、水田除草ユニット等に対応したH型(多目的仕様)の型式を追加した。
《開発の狙い》ほ場最外周の植付を行いながらティーチングできるので、最外周の2度走りがなく一部変形田にも対応可能な点が強みのロボット田植機に更なるバリエーションを加え、田植え作業の自動化をけん引していく。今回ロボット田植機にリアルタイムセンシング可変施肥仕様を設定したことで、最先端技術を搭載したスマート田植機のフラッグシップとして、大規模生産者の精密農業・効率化を強力にサポートできる。
《主な特長》①可変施肥機能(FV型)=リアルタイムセンシングの可変施肥仕様は、事前の施肥データ要らずで、田植え時にその場でほ場データの取得から可変施肥までを同時に行う。一定量を施肥する場合と比較して、収穫時の倒伏や生育ムラを低減することができ、秋の収穫時に倒伏が起きにくく効率よく作業ができる田植えと同時に作土深や肥沃度、減肥率をマップ化できデータとして営農活動に活用できる。
②条間33㎝仕様(AS型)=大規模ほ場に対応する32枚苗枠を装備した条間33㎝仕様。
③多目的仕様(H型)=作業に合わせ直播・マット苗・除草機のユニット交換が可能。
発売時期は2022年12月。価格は、PRJ8D―RLFV=768万5700円、同RASLF4=672万1000円、同RHUJLF=670万3400円、同RASL4=600万7100円。