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松山 ニプロ新型ウィングハロ―発売 小型で充実装備 軽量、安価な手動開閉式

松山=松山信久社長、長野県上田市塩川5155=は、10月から来春に向けて小型トラクタ用ウィングハロ―WCZ00シリーズを新発売させた。作業幅は2.0m/2.2m/2.4mの3機種で、適応馬力は18~24馬力。大型スプリングレーキの採用によるワラなどの埋め込み性能など装備も充実。忙しい春作業をサポートする軽量安価な手動開閉タイプのウィングハローだ。

 トラクタ馬力に応じて豊富なラインアップを揃えている松山のハロー。代かき作業はコメ作りにおいて大事な作業ではあるが、田植機の能力がアップし、各種作物の準備などもあって、〝代かき作業をもっと効率よくしたい〟と考える生産者も多いはず。そんな中で新登場した小型トラクタ用ウィングハローは大きな力になる機能を備えている。
 折りたたみウィングハローでありながら同馬力対象の1本ものドライブハローとほぼ同等の質量なので18~24馬力の小型トラクタとのマッチングバランスも優れているWCZシリーズ。トラクタタイヤ位置後方にニプロ独自の均平機構〝ソイルスライダー〟を標準装備。車輪等により外へ押し出される土をウィングハローの機体中央部へ戻すことにより、タイヤ跡を軽減。また、耕うん部カバー前方にラバースライダーを装備したことで、前方への泥飛びをガードすると共に厚手のゴムによってほ場の凹凸を均一に均していく。
 均平板内側にはワラ等の雑物を埋め込む大型スプリングレーキを採用し、雑物を土中に埋め込んでいくので後処理も楽々。代かき爪は上位機種のウィングハローで採用の砕土・埋め込み性能に定評があるL814爪の装備など、小型トラクタ向け軽量安価タイプながら、代かきの基本性能を十分に確保している。
 国土交通省が農耕トラクタに関わる道路運送車両法の運用を見直し、トラクタに作業機を装着した状態の寸法が全幅1.7m以上では公道走行時に大型特殊免許の取得が必要に。WCZシリーズはそうした点を考慮して、折たたみ格納幅は1.7m以下にしたことで大型特殊免許を取得する必要なく使用できる仕様になっている(トラクタに作業機を装着した状態の寸法が全幅1.7m以下、全高2.0m以下、(安全キャブや安全フレームの高さ2.8m以下)全長4.7m以下、且つ最高速度が毎時15㎞以下の場合。日農工ホームページに掲載されている公道走行ガイドブックの参照を)。トラクタへの装着はJIS特殊オートヒッチのA1/A2/B形、JIS標準オートヒッチ0.1形から選択が可能。各トラクタの自動耕深装置に対応したオート装置もオプション設定されているほか、現行販売のトラクタに関してはオート装置付の型式も設定されている。
 希望小売価格は基本型式で58万7400円~71万9400円(10%税込)。

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