井関農機、第27回さなえ図画コン 最優秀賞は田中絢晴くん
井関農機（冨安司郎社長）が平成８年から毎年の恒例行事として開催してきた「さなえ全国子ども図画コンクール」は今年で第27回を迎えた。今回はテーマを昨年までの「農業で働く家族」から「農業でつくる明るい未来と笑顔」に変更して開催。約１３００件の応募があり、その中から全国最優秀賞１名、全国優秀賞５名、全国特別賞10名などが選ばれた。
「さなえ全国子ども図画コンクール」の趣旨は『将来を担う子どもたちに農業の魅力を伝え、将来の日本の農業を応援していく』というもの。
当日は縄田幸夫・取締役常務執行役員営業本部長、髙野重幸・営業推進部部長などが出席した。
開会の挨拶で縄田営業本部長は「稲刈りも中盤を迎えたが、雨・台風被害等で若干、作況指数が悪いところも出ている。一方、資材費高騰もあって米価は約５００～１０００円上がっている。それでも生産農家は厳しい状況だ。そうした中だが、我々は食料安保のために持続可能な農業の展開を進めていかなくてはならない。重要なのが、担い手の確保だ。27回目を迎えた全国さなえ図画コンクールには、農業の素晴らしさ、それだけでない辛さを含めて、家族が汗を流す姿を見つめながら、お子さんが一生懸命気持ちを込めて描いてくれた絵が今回も１３００点余り寄せられた。累計では３万３０００点の応募。今回は従来と審査の方法を変更し、応募作品全てを審査会場に集め、審査員の両先生に審査して頂き、全国最優秀賞１名、全国優秀賞５名、全国特別賞10名を選んで頂いた。これとは別に販売会社の方でも各地区別優秀賞５名と地区別特別賞10名を選出した。今回集まった作品は、心のこもった暖かい笑顔溢れる作品が多かった。今後も日本農業の担い手を育てるという教育的な側面も含め、開催を継続してまいりたい」と述べた。
その後、全国賞入選作品の発表。同コンクールは、全国の営業所を通じて応募用紙を配布。６～８月の間に応募を受け付け、その中から井関農機従業員の投票による選考の結果を踏まえ、外部専門家が最終審査を実施。全国賞（最優秀賞１名、優秀賞５名、特別賞10名）、各地区別賞（優秀賞５名、特別賞10名）を選定。受賞作品は井関のウェブサイトで紹介。受賞者には賞状のほか副賞としてとして商品券、図書券などが、また、参加者全員にＩＳＥＫＩオリジナルグッズが贈られる。
外部審査委員は、千葉大学教育学部名誉教授の藤澤英昭氏と、国画院会長の古城和明氏。
第27回の全国最優秀賞に輝いたのは、愛媛県の田中絢晴（たなか・けんせい）くん（男・10歳）の『畑の人の野菜の収穫』。外部審査委員も「面白がって書いている、その想いが伝わってきた。すごく時間をかけて書き上げたのだろう」（藤澤委員）。「この絵には、季節がある。作物に関わる春夏秋が描かれている。作物も様々。空も春夏秋になっている。見ていて飽きることのない絵。この子の想いが伝わってきた」（古城委員）と。
【藤澤審査委員講評】今年は丸１日かけ全作品１３００点を２人でみた。面白かった。優秀賞の丸山凛宇さんの絵は元気がある。『大きくなったらトラクタの運転をするよ！』が題名だが、３歳女子なのに頼もしい。今回は勢いのある作品と書き込むことの喜びが感じられる作品が多かった。
【古城審査委員講評】27回、大変な年月、続けてこられた図画コン、これが、農業に携わる方々にもしっかり定着したと喜んでいる。私は絵描きだ。どうしても良い絵か・悪い絵か、上手に描けているかが全くないわけではない。しかし本コンクールではそういう見方は一切していない。農業に対する明るい未来を農家の家族の中で子供達がどういう風に感じ取っているのかを見させてもらった。いずれも農業の明るい未来を感じさせくれるものばかりだった。
閉会の挨拶は営業推進部・髙野重幸部長。「今回は心温まる作品が多かった。またＧＰＳ農機、ドローン、衛星画像なども絵の中に登場し、昨年とはちょっと違った感じになってきた。作品には近未来的要素も見られ、お子様にもＩＣＴ農業が少し浸透し始めているのかなと感じた。今後もこの図画コンを続けていきたい」と述べた。
「さなえ全国子ども図画コンクール」の趣旨は『将来を担う子どもたちに農業の魅力を伝え、将来の日本の農業を応援していく』というもの。
当日は縄田幸夫・取締役常務執行役員営業本部長、髙野重幸・営業推進部部長などが出席した。
開会の挨拶で縄田営業本部長は「稲刈りも中盤を迎えたが、雨・台風被害等で若干、作況指数が悪いところも出ている。一方、資材費高騰もあって米価は約５００～１０００円上がっている。それでも生産農家は厳しい状況だ。そうした中だが、我々は食料安保のために持続可能な農業の展開を進めていかなくてはならない。重要なのが、担い手の確保だ。27回目を迎えた全国さなえ図画コンクールには、農業の素晴らしさ、それだけでない辛さを含めて、家族が汗を流す姿を見つめながら、お子さんが一生懸命気持ちを込めて描いてくれた絵が今回も１３００点余り寄せられた。累計では３万３０００点の応募。今回は従来と審査の方法を変更し、応募作品全てを審査会場に集め、審査員の両先生に審査して頂き、全国最優秀賞１名、全国優秀賞５名、全国特別賞10名を選んで頂いた。これとは別に販売会社の方でも各地区別優秀賞５名と地区別特別賞10名を選出した。今回集まった作品は、心のこもった暖かい笑顔溢れる作品が多かった。今後も日本農業の担い手を育てるという教育的な側面も含め、開催を継続してまいりたい」と述べた。
その後、全国賞入選作品の発表。同コンクールは、全国の営業所を通じて応募用紙を配布。６～８月の間に応募を受け付け、その中から井関農機従業員の投票による選考の結果を踏まえ、外部専門家が最終審査を実施。全国賞（最優秀賞１名、優秀賞５名、特別賞10名）、各地区別賞（優秀賞５名、特別賞10名）を選定。受賞作品は井関のウェブサイトで紹介。受賞者には賞状のほか副賞としてとして商品券、図書券などが、また、参加者全員にＩＳＥＫＩオリジナルグッズが贈られる。
外部審査委員は、千葉大学教育学部名誉教授の藤澤英昭氏と、国画院会長の古城和明氏。
第27回の全国最優秀賞に輝いたのは、愛媛県の田中絢晴（たなか・けんせい）くん（男・10歳）の『畑の人の野菜の収穫』。外部審査委員も「面白がって書いている、その想いが伝わってきた。すごく時間をかけて書き上げたのだろう」（藤澤委員）。「この絵には、季節がある。作物に関わる春夏秋が描かれている。作物も様々。空も春夏秋になっている。見ていて飽きることのない絵。この子の想いが伝わってきた」（古城委員）と。
【藤澤審査委員講評】今年は丸１日かけ全作品１３００点を２人でみた。面白かった。優秀賞の丸山凛宇さんの絵は元気がある。『大きくなったらトラクタの運転をするよ！』が題名だが、３歳女子なのに頼もしい。今回は勢いのある作品と書き込むことの喜びが感じられる作品が多かった。
【古城審査委員講評】27回、大変な年月、続けてこられた図画コン、これが、農業に携わる方々にもしっかり定着したと喜んでいる。私は絵描きだ。どうしても良い絵か・悪い絵か、上手に描けているかが全くないわけではない。しかし本コンクールではそういう見方は一切していない。農業に対する明るい未来を農家の家族の中で子供達がどういう風に感じ取っているのかを見させてもらった。いずれも農業の明るい未来を感じさせくれるものばかりだった。
閉会の挨拶は営業推進部・髙野重幸部長。「今回は心温まる作品が多かった。またＧＰＳ農機、ドローン、衛星画像なども絵の中に登場し、昨年とはちょっと違った感じになってきた。作品には近未来的要素も見られ、お子様にもＩＣＴ農業が少し浸透し始めているのかなと感じた。今後もこの図画コンを続けていきたい」と述べた。
